
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は3日、米当局者の話として、トランプ大統領が国家安全保障会議(NSC)の高官を含む職員6人を解任したと報じた。右派の女性活動家が2日にトランプ氏と面会し、「(トランプ氏に)忠実ではない」などと主張し解任を進言していたという。一方、トランプ氏は3日、活動家の解任への関与は否定する一方、「(活動家が)特定の人材を推薦した」と述べた。
報道によると、活動家はトランプ氏の熱烈な支持者でX(ツイッター)で約160万人のフォロワーを持つローラ・ルーマー氏。2001年の米同時多発テロについて、米政府内の「内部犯行」を主張するなど陰謀論者として知られる。
米メディアによると、ルーマー氏は、ホワイトハウスの一部の職員が外国への軍事関与に積極的過ぎると批判。ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がNSC職員の人選で、対外関与に積極的な「タカ派」に頼り過ぎているとも主張していた。
解任された職員には、機密情報や法務などを担当する高官も含まれていた。第1次トランプ政権で米朝交渉を担当したアレックス・ウォン大統領筆頭副補佐官もルーマー氏の「標的」になっていたが、解任されなかったという。
NYTによると、ルーマー氏とトランプ氏との面会にウォルツ氏も遅れて参加。ウォルツ氏は一部の職員を擁護したが、ほとんど効果はなかったという。ウォルツ氏自身も、誤って記者を招いたチャットグループで軍事作戦に関するやり取りをしていた問題を巡って批判されており、政権内での立場が不安定になっていると指摘されている。【ワシントン松井聡】