日本将棋連盟は3日、2024年の獲得賞金・対局料ランキング(金額は推定)を発表し、藤井聡太名人(22)は3年連続トップの1億7556万円(前年比1078万円減)となった。8冠独占から7冠に後退した影響で前年を下回った。2位は藤井名人からタイトルを奪った伊藤匠叡王(22)の4364万円で、前年の10位から急浮上した。
藤井名人は23年に史上最高額の1億8634万円を記録したが、24年は叡王を失ったほか、タイトル戦以外の四つの一般棋戦で優勝がなかったことも響き、19年にトップ10入りして以来初めて前年を下回った。王座戦と王将戦で挑戦権を獲得した永瀬拓矢九段(32)は前年に続き3位で3026万円。【丸山進】
2024年の賞金・対局料
①❶藤井 聡太17556(▼1078)
②❿伊藤 匠 4364(2636)
③❸永瀬 拓矢 3026(▼483)
④―佐々木勇気 2900
⑤❷渡辺 明 2594(▼1968)
⑥❹広瀬 章人 2461(▼605)
⑦❻豊島 将之 2348(125)
⑧―山崎 隆之 2124
⑨❼菅井 竜也 1648(▼311)
⑩❺羽生 善治 1622(▼982)
(注)単位・万円。カッコ内は前年比の増減。▼はマイナス。白抜き数字は前年順位。―は11位以下