
第83期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)を4勝1敗で制し、防衛を果たした藤井聡太名人(22)が31日未明、記者会見に臨んだ。名人戦で3連覇し、永世名人(通算5期)の資格獲得まであと2期とした藤井名人は「永世名人は漠然とした憧れは以前からあるので、今後少しでも近付いていけるようにより実力を付けていかなくてはいけない」と気を引き締めた。
永瀬九段は藤井名人とのタイトル戦について、「藤井名人の影が見えてきた気がする」と実力接近を口にしていた。これに対して藤井名人は「永瀬九段とは以前からVS(1対1の研究会)をかなり長い期間していて、永瀬九段の実力はいつもよく感じている。今回の名人戦も厳しい勝負になると考えていた」と明かした。
そのうえで「王将戦と名人戦と二つのタイトル戦で永瀬九段と2日制の将棋を指して非常に得たものが多かった」として、7月から永瀬九段と盤を挟む王位戦七番勝負に向けて「得たものをしっかり実力に変えていかなくてはいけない」と語った。
第4、5局と連続して千日手指し直しになったことについては「現代の相居飛車では後手番は千日手を含みに作戦を立てることが多い。作戦的な要素も関連していると思う」とし、現代将棋の特徴が表れたと分析した。【丸山進】
