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父親も不凍液で殺害か、夫婦を再逮捕 東京・台東区の連続不審死


東京都台東区で、細谷健一(43)と妻の志保(38)が家族を殺害したとして再逮捕されました。17~18年に父親を不凍液で殺害した疑いがあり、不凍液に含まれる有害成分「エチレングリコール」が確認されました。この事件は、両容疑者が通販で購入した不凍液や、父親の血液異常から捜査が進展しました。17年以降、家族間の不和や経済的な動機が背景にあります。同一家族では他に、母や姉、次女も死亡しており、警視庁は関連を調べています。健一は家族の死後、台東区内のホテル経営を引き継ぎました。

 東京都台東区で2018年と23年に姉と次女を殺害したとして、元会社役員、細谷健一(43)と妻の志保(38)の両容疑者が逮捕された事件で、17~18年にかけて父親も殺害したとして、警視庁捜査1課は25日、夫婦を殺人容疑で再逮捕した。

 捜査関係者によると、医療機関に保存されていた父親の血液や診療記録を警視庁が調べたところ、姉や次女と同様に、自動車のエンジン冷却などに使い有害成分を含む不凍液を摂取した痕跡が確認されたという。

 再逮捕容疑は、17~18年にかけて、台東区今戸1の自宅マンションの部屋などで、健一容疑者の父親の細谷勇さん(死亡時73歳)に不凍液を摂取させ、殺害したとしている。

 勇さんは当時、両容疑者と同じマンションの別の階に住んでいた。17年ごろから体調不良を訴え、入退院を繰り返していたとされる。血液の難病「再生不良性貧血」と診断され、死因は敗血症だったとみられる。

 警視庁が病院に保存されていた勇さんの血液や、血液検査の結果が記載された診療記録を確認したところ、「クレアチニン」や「尿酸」などの数値が上昇していた。

 不凍液には腎不全を引き起こす有害成分「エチレングリコール」が含まれる。クレアチニンなどの数値は腎臓の働きが悪いと上昇するため、警視庁は勇さんの数値の変化が、エチレングリコールの摂取によるものとみている。

 また、スマートフォンやパソコンを解析したところ、両容疑者は勇さんの体に変調が起き始めた時期と重なる17年以降、通販サイトで、数回にわたり不凍液を購入していたという。

 一家を巡っては、18年1月に健一容疑者の母親(当時68歳)、4月に姉の美奈子さん(同41歳)が相次いで死亡。さらに、23年3月には、両容疑者の次女の美輝(よしき)ちゃん(当時4歳)が不審死し、遺体からエチレングリコールの成分が検出された。

 警視庁は今年2月、美輝ちゃんを殺害したとして両容疑者を逮捕し、その後、美奈子さんに対する殺人容疑で再逮捕していた。

 登記簿などによると、健一容疑者は姉が死亡した後の18年6月、勇さんの後を継ぎ、台東区内でホテルを経営する「ホソヤ産業」の代表取締役に就任。勇さんの死亡後に、マンションも相続した。

 警視庁はホテルの経営を巡って、家族間でトラブルがあったとの情報を得て、勇さんの死亡について捜査していた。母親の死亡の経緯も調べる。

 東京地検は両容疑者を鑑定留置し、今年9月に美奈子さんに対する殺人罪で起訴。美輝ちゃんの殺害容疑については処分保留とし、捜査を続けている。【岩崎歩、菅健吾、朝比奈由佳】

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