政府は23日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸でパレスチナ人に対する暴力行為に関与したイスラエルの入植者4人に対する資産凍結を閣議了解した。2023年10月に同自治区ガザ地区でイスラエル軍とイスラム組織ハマスが軍事衝突して以降、ヨルダン川西岸でも入植者によるパレスチナ人への暴力が増加していることを踏まえた措置。日本がイスラエルの入植者に制裁を科すのは初めて。
日本はイスラエルによる入植活動を国際法違反として完全凍結するよう求めている。林芳正官房長官は23日の記者会見で「一部の過激派による暴力や脅迫、財産の破壊などの行為は死傷者を伴い、パレスチナ住民が長年居住してきた住居からの退去を強いられるなど深刻な問題となっている」と批判した。【鈴木悟】