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トランプ氏に有罪評決 不倫口止め裁判でNY陪審 大統領経験者で初


 トランプ前米大統領(77)が不倫相手に支払った口止め料を不正に会計処理したとされる事件で、東部ニューヨーク州の裁判所の陪審は30日、業務記録を改ざんした罪でトランプ氏に有罪評決を下した。大統領経験者が刑事事件で有罪評決を受けるのは史上初めて。バイデン大統領(81)と再対決する11月の大統領選が迫る中、裁判は「政治的な迫害だ」と非難してきたトランプ氏にとって打撃となりそうだ。

 トランプ氏は帳簿や請求書など34件の業務記録を改ざんしたとして起訴され、陪審は34件全てで有罪とした。陪審員12人が全員一致で決めた。量刑は判事が今後言い渡す。トランプ氏は控訴するとみられる。

 起訴状などによると、トランプ氏は初当選した2016年大統領選直前の10月下旬、不倫スキャンダルをもみ消すため、当時の顧問弁護士マイケル・コーエン氏(57)を通じて元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏(45)に口止め料13万ドル(約2000万円)を支払った。その後、親族企業「トランプ・オーガニゼーション」を通じてコーエン氏に小切手で弁済した際、会社の帳簿などの業務記録に「弁護士費用」と偽って記載し、会計処理した。

 コーエン氏に金が支払われたという事実に争いはなく、主要な争点はトランプ氏側が業務記録への記載内容を偽ったのかや、トランプ氏が不正な会計処理にどこまで関与したかだった。

 検察側は、トランプ氏が大統領選で不利になる情報を有権者に隠すために、情報を握りつぶす「キャッチ・アンド・キル」と呼ばれる隠蔽(いんぺい)工作を画策したと主張した。コーエン氏は公判で、立て替えはトランプ氏の「指示」だったと証言しており、検察側はトランプ氏が不正な会計処理を認識していたと強調した。

 一方、弁護側は「『弁護士費用』と記載された(コーエン氏からの)請求書に従って小切手を切り、帳簿にその通りに記しただけだ」と説明し、会計処理に不正はなかったと無罪を主張した。トランプ氏は不倫そのものを否定しており、裁判中は連日のように「(裁判は)政治的な魔女狩りだ」と報道陣に訴えていた。

 トランプ氏は今回の事件のほか、敗北した20年大統領選の結果を覆そうとした事件など三つの刑事事件でも起訴されている。いずれも無罪を主張している。三つの事件とも公判はまだ始まっていない。【ニューヨーク中村聡也】

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