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コロナのワクチン冷凍庫、第二の道へ 無料接種終了で研究機関に譲渡


 新型コロナウイルスを巡り、国内では3月末でワクチンの無料接種が終了し、入院・治療の特別な助成がなくなるなど公費負担のあり方が大きく転換する。群馬県が保有していたワクチン保管のための超低温冷凍庫はいずれも研究機関などに譲渡された。2020年3月に県内で初の感染者を確認して以来4年がたち、4月からは通常の医療体制に移行する。【田所柳子】

 これまでファイザー社製のワクチンをマイナス75度で保管するのに使われてきた県の超低温冷凍庫が18日、前橋市上沖町の県食品安全検査センターに運び込まれた。同センターの職員は「この部署では初の超低温冷凍庫。試薬を長く保管するのに使いたい」と話した。この日は群馬大などにも冷凍庫が運び込まれ、県保有のワクチン用冷凍庫計41台は全て譲渡を終えた。

 ワクチン接種はこれまで年齢に関係なく自己負担がなかったが、4月以降は主に65歳以上が最大約7000円の定期接種の対象となり、それ以外の人はより高額となる。

 国は無料接種用に、ファイザー用のマイナス75度とモデルナ社製ワクチン用のマイナス20度の冷凍庫を自治体に無償提供し、県内では県と市町村で200台以上使用してきたが、市町村保有分もほぼ医療機関や大学などに譲渡されたという。県担当者は「中古の払い下げでも現場のニーズは高く、足りないくらいだった。有効活用できて安心した」と話す。

 感染時の医療費は当初、全額公費負担だったが、23年5月に感染症法上の位置付けが5類に移行して以降、段階的に公費支援を縮小。入院費と治療薬は4月から、いずれも特別な助成がなくなり、インフルエンザなどと同様の自己負担が必要になる。

 山本一太知事は今月7日の記者会見で「ようやく新型コロナとの戦いは一区切りして落ち着いてきたが、パンデミックは終わったわけでなく、次のパンデミックが出てくる可能性もある。24年度の予算を含め、しっかり備えていく」と話した。

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