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「誰が『やめないで』と言ったのか」 安倍派から裏金解明求める声


 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派の西田昌司参院議員が、2022年に派内でパーティー券収入の還流(キックバック)中止が一度決まったにもかかわらず、その後復活した経緯の解明を求める考えを示した。14日に出席する参院政治倫理審査会で「(私自身が)しっかりと話さなければならない」と表明した。【田中裕之】

22年4月にやめる方針を決めたはずが

 安倍派では、22年4月に当時会長だった安倍晋三元首相と世耕弘成、西村康稔、塩谷立、下村博文の幹部4氏らが集まり、還流をやめる方針をいったんは決めたとされる。

 西田氏は13日までに公開したユーチューブの動画で「最大の問題は、そういうこと(還流)が長年続いていたとしても、安倍さんが『やめるべきだ』と言って、やめることになったことだ」と強調。「その後、誰が(還流を)続けることを決めたのか。誰が『やめないでくれ』と言ってきたのか。肝心な話が追及されていない」と訴えた。

 さらに安倍派の事務総長経験者の西村、塩谷、松野博一、高木毅の4氏が出席した1日の衆院政倫審について、「野党側の質問で(経緯に関する追及が)全く欠けていたことを、私は本当に残念に思った」とも語った。

 また、安倍派から自身に還流され、411万円に上った政治資金収支報告書への不記載に関して、「収支報告書に載る形での還付をお願いしたが、派閥側が認めなかった。みんながやっているのだから受け取ってもらわなくては困る、ということになってしまった」と語った。これらのカネは次の年以降のパーティー券の支払いに使ったといい、「残高はゼロ」と説明した。

安倍派幹部の責任「重大だ」

 安倍派幹部の責任については、「大変重大だ。政治家として責任を取ってもらわなければならない」と主張。「私のような受動的な立場にある人と、指導的に(還流を)継続した人では立場が違うし、責任の在り方も当然違う」と述べた。

 14日の参院政倫審には西田氏のほか、世耕氏と橋本聖子氏が出席する予定。安倍派参院議員のトップでもある世耕氏の証言が注目されており、野党側が新事実を引き出せるかが焦点だ。

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