鹿児島・悪石島沖でフェリー火災 乗客は全員救助、けが人なし

　29日午前6時40分ごろ、鹿児島県奄美市と鹿児島市を結ぶ船舶「フェリーとしま2」（1953トン）の船員から「機関室から火災が発生した。乗組員で消火している」と第10管区海上保安部に連絡があった。船は悪石島（十島村）の南西約15キロの沖合で停止。乗客11人、乗員18人の計29人が乗っていたが、乗客は全員救助された。乗組員含め、けが人の情報はないという。

　フェリーを運航する十島村によると、船は29日午前2時に奄美市の名瀬港を出港。トカラ列島の離島を経由しながら鹿児島港に向かっており、当時は悪石島に入港する前だった。乗客らは救命ボートで船から避難した後、救助に駆けつけた漁船に乗り換え、悪石島に向かったという。【清水晃平】