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米軍、フーシ派の無人機を高額ミサイルで撃墜 費用対効果に疑問の声


 米中央軍は26日、紅海南部でイエメンの親イラン武装組織フーシ派が発射したミサイル5発と無人航空機(ドローン)12機を撃墜した。紅海周辺では11月以降、米軍がフーシ派による商船への攻撃に対処する事例が頻発しているが、フーシ派の比較的安価な無人機を高額なミサイルで迎撃する状況が続いているとみられ、米国内では「費用対効果」の観点から作戦の持続性を懸念する声も出ている。

 中央軍によると、26日のフーシ派による攻撃は午前6時半ごろから約10時間に及び、米軍のミサイル駆逐艦や空母艦載機のF18戦闘機が、計12機のドローン、3発の対艦弾道ミサイル、2発の対地巡航ミサイルを撃墜した。

 米軍は迎撃に使用している兵器を明らかにしていないが、米メディア「ポリティコ」は19日、主力の迎撃ミサイルは艦対空ミサイル「SM2」の可能性が高いと指摘。1発200万ドル(約2億8500万円)を超えるミサイルで、1機約2000ドル(約28万5000円)の安価な自爆ドローンを撃墜する状況に関して、「敵の攻撃コストに見合った費用で迎撃するシステムが必要になっている」とする元国防総省当局者のコメントを報じた。

 FOXニュースによると、米軍は23日にミサイルを迎撃した際、本来は敵の艦船攻撃に使う艦対艦弾道ミサイルも投入した。対艦ミサイルを敵のミサイル迎撃に使うのは異例で、米艦のミサイルの補充がうまくいっていない可能性もある。

 フーシ派は11月以降、パレスチナ自治区ガザ地区を攻撃するイスラエルに反発し、紅海などで「イスラエルに関連する」と判断した商船を攻撃している。米軍は付近の海域に艦船を巡回させ、救難信号を受けたり、自艦への攻撃の可能性があると判断したりした場合に、フーシ派のミサイル・無人機を迎撃している。【ワシントン秋山信一】

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