横浜市港南区上大岡西1のラーメン店で、店長の大橋弘輝さん(33)=同区大久保1=を殺害した容疑で逮捕された従業員で親族の大橋昭仁容疑者(35)=同区大久保2=が、「発覚を遅らせるため入り口を施錠し、臨時休業の看板を出した。のぼりもしまった」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で判明した。
捜査関係者によると、昭仁容疑者は動機について「恨みがあったので刺した」とも供述しているという。
店は昼と夜の2部営業で、1人が切り盛りする体制だった。弘輝さんが店内で血を流して倒れているのが見つかった15日は、昼は弘輝さんが、夜は昭仁容疑者が担当する予定だった。昼は通常通り営業しているのが確認されており、午後のいずれかの時間に犯行に及んだとみられる。
事件は15日夜、弘輝さんと連絡が付かず心配した母親が店を訪れ発覚。店内の床には犯行に使われたとみられる複数の包丁が落ちていた。
神奈川県警は防犯カメラの映像から昭仁容疑者が関与したとみて行方を追い、17日に名古屋市内のビジネスホテルで1人でいるところを発見し、緊急逮捕した。【牧野大輔、宮本麻由】