無罪主張のトランプ氏「歴史上、最も恥ずべき時だ」 起訴に反発

　元ポルノ女優に対する不倫の口止め料の支払いなどをめぐり米東部ニューヨーク州の大陪審に起訴され、4日に裁判所で無罪を主張したトランプ前大統領（76）は同日夜、南部フロリダ州パームビーチの邸宅「マララーゴ」で演説し、「我が国の歴史上、最も恥ずべき時だ」と反発した。

　演説でトランプ氏は、集まった支持者らに向け「こんなことが起きるとは思わなかった。私が罪を犯した（とすれば）その罪は、我々の国を破壊しようとする者たちから、恐れることなくこの国を守ったことだ」と主張。「民主党が私の選挙戦を監視し、不正な捜査で私を攻撃したことを忘れるな」と述べ、起訴は政治的だと強調した。

　トランプ氏は4日午後、ニューヨーク市内の裁判所に出廷。米メディアによると、起訴された訴因の数は34件に上った。トランプ氏は全てに対して無罪を主張。その後、フロリダ州に専用機で戻り、自身のソーシャルメディアで「違法なことは何もしていない」などと投稿した。【ニューヨーク隅俊之】