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悲惨な戦争、二度といけない=最高齢遺族95歳沢崎さん―2人の兄しのび初参列・終戦記念日


 全国戦没者追悼式に最高齢遺族として初参列した沢崎卓児さん(95)=広島県安芸高田市=は戦争で2人の兄を失った。「あと何年生きているか分からないので、最後の機会と思って参列した。悲惨な戦争は二度としてはいけない」と訴える。  沢崎さんは6人きょうだいの末っ子。父親が朝鮮鉄道に勤務していた関係で、平壌で生まれ現地の医学専門学校に通った。戦争では15歳年上の長男進さん=当時(34)=と、5歳違いの次男源次さん=同(26)=を亡くした。  進さんは「絶対という感じの人で大変厳しかった」。沢崎さんと同じ専門学校を出た後、軍医として従軍したが、1945年7月に激戦地のフィリピン・レイテ島で戦死した。遺骨は戻らず、お墓には家族写真を納めた。  一方、年の近い源次さんは陸軍憲兵だったが、「遊び友達のような関係で何でもしゃべれた」と振り返る。面会した際、源次さんはレイテ島に派遣された進さんを引き合いに、「ひょっとしたら会うのは最後かな」と話したという。その後、ソ連軍の捕虜になり、終戦後の47年12月に東シベリアのイルクーツクの病院で亡くなった。  終戦時に非戦を強く誓った沢崎さん。追悼式前の15日午前には、「2人の兄に私の姿を見てもらえれば、これに勝る喜びはない。これからも追悼式が続いてほしい」とした上で、「若い人には私のような苦労はしてほしくない」と語った。  ロシアのウクライナ侵攻に胸を痛め、「一刻も早く終戦を迎えることを願っている」と強調した。「絶対に戦争はしてはいけない」。77年目の終戦の日、思いを新たに平和を訴える。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕全国戦没者追悼式を前に思いを述べる最高齢遺族で95歳の沢崎卓児さん=15日午前、東京都千代田区 〔写真説明〕全国戦没者追悼式の会場に入る最高齢遺族で95歳の沢崎卓児さん=15日午前、東京都千代田区の日本武道館
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