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中国主席、台湾問題に集中=党大会控え「安定」模索


 【北京時事】中国の習近平国家主席(共産党総書記)は28日、バイデン米大統領との電話会談で「台湾」を重点的に取り上げ、米台接近をけん制した。習氏が3期目入りを目指す党大会を秋に控え、中国は政治的に敏感な時期に入っている。「米中衝突の可能性が最も高い」(北京の有識者)と懸念される台湾問題での「対決」を避け、両国関係を安定させるようくぎを刺した形だ。  「『台湾独立』の分裂行為や外部勢力の干渉に断固反対だ」「火遊びをすれば必ず焼け死ぬ。米側がこの点を理解することを望む」。習氏はバイデン氏に強い文言を使って畳み掛けた。  中国は、米側が1979年の米中国交正常化と引き換えに断交した台湾を独立国のように扱う高官同士の公式交流のたび、中国との緊張を高める「火遊び」だと非難してきた。オンライン形式による昨年11月の米中首脳会談でも、習氏は関係を強化する米台双方に「火遊びする者は必ず焼け死ぬ」と警告していた。  ところが今年4月、米大統領職の継承順位で副大統領に次ぐペロシ下院議長の訪台計画が持ち上がった。実際に下院議長が訪台すれば1997年のギングリッチ氏(共和党)以来。ただ、当時のクリントン大統領は民主党で、政権と議会がねじれていた。ペロシ氏とバイデン氏は同じ民主党のため、中国側にはより「一体的」な動きと映る。  習氏は今回の電話会談で、中国大陸と台湾は不可分とする「一つの中国」原則を「言行一致で順守すべきだ」と要求。バイデン氏は3月のオンライン会談でも「『台湾独立』を支持しない」と習氏に伝えたが、中国側には「言行不一致」(王毅国務委員兼外相)との不信感が強い。  バイデン氏は28日の電話会談で「一つの中国」政策を変更しないと再度確認した。しかし、米国も秋に中間選挙を控え、ペロシ氏が訪台を見送れば民主党は「対中弱腰」と批判を受けかねない。米中双方が国内政治に神経をとがらせる中、台湾をめぐる両国の緊張が続きそうだ。  中国外務省の趙立堅副報道局長は28日の記者会見で、ペロシ氏が訪台すれば「中国軍は決して座視せず、必ず強力な措置で外部勢力の干渉や台湾独立の企てを打ち砕く。中国人は有言実行だ」と強調。軍事的な対抗措置をちらつかせた。 【時事通信社】 〔写真説明〕中国の習近平国家主席=1日、香港(AFP時事) 〔写真説明〕28日、ワシントンで記者の質問に答えるペロシ米下院議長(EPA時事)
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