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「火薬乾かすため借りた」=山上容疑者、ガレージ契約―安倍元首相銃撃・奈良県警


 安倍晋三元首相が奈良市で銃撃され死亡した事件で、無職山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が昨年11月から今年2月までシャッター付きのガレージを契約し、「火薬を乾かすために借りた」と供述していることが20日、奈良県警への取材で分かった。県警はこの期間に火薬を製造し、手製の銃に使ったとみて調べている。  県警によると、山上容疑者は駐車場を借りていたが、新たに奈良県内でガレージを月額約1万5000円で契約。普通車が駐車できる程度の広さで、シャッターがあるため外から中の様子は見えにくい構造という。  捜査関係者によると、ガレージの契約は短い期間だったが、異臭などのトラブルは確認されていない。  県警は事件当日の8日のほか、16日にも奈良市の山上容疑者宅を捜索。電子はかりやミキサー、工具などに加え、複数の容器に分けて保管されていた火薬のような粉末を押収した。独自に調合して作った火薬を容器ごとに分類していた可能性もあり、県警が粉末成分の鑑定を急いでいる。  山上容疑者の車からは、アルミホイルが巻かれたトレー数枚を押収。同容疑者は「火薬を乾かすのに使った」と供述しており、県警はこのガレージで使用していたとみている。  山上容疑者はインターネットで銃や火薬などの製造法を調べ、事件に使われた2本の金属パイプを束ねた銃のほか、パイプの本数などが異なる少なくとも5丁の銃を製作。火薬も自作し、性能などを確認するため奈良県内の山中で試射を繰り返していたとされる。 (了)【時事通信社】
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