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シン・フェイン党が第1党か=元IRA政治部門、「歴史的」躍進も―英北アイルランド議会選


 【ロンドン時事】英領北アイルランドで5日、自治議会選挙の投票が行われた。事前の世論調査では、カトリック系シン・フェイン党が史上初めて最多議席を獲得し、議会第1党となる見通し。同党は北アイルランド紛争でテロ活動を行った過激組織アイルランド共和軍(IRA)の元政治部門。実際に第1党となれば、北アイルランド政治にとって「歴史的な転換点」になるとみられている。  長年紛争が続いた北アイルランドでは、1998年の包括和平合意に基づき、対立するプロテスタント系とカトリック系両派の最大政党が共同で自治政府を運営。自治議会は近年、プロテスタント系民主統一党(DUP)が第1党の座を維持してきたが、英国の欧州連合(EU)離脱合意への対応や党内の混乱で批判を浴び、支持が低迷。最近の各種世論調査では、シン・フェイン党がDUPを6~7ポイント上回っている。2017年の前回選挙では両党の差はわずか1議席だった。  もともとアイルランドの民族主義政党だったシン・フェイン党は、南北アイルランドの統一を党是に掲げる。ロイター通信によると、同党のオニール副党首は、自党が勢力を伸ばせば「(南北統一へ)変化をもたらす機会」を得られると強調。ただ選挙戦では、住民の関心が高い住宅問題や医療問題などに焦点を当てて運動を展開した。  BBC放送によると、6日から開票が行われ、7日までに大勢判明の見通し。 【時事通信社】 〔写真説明〕英領北アイルランドのシン・フェイン党のオニール副党首(右から2人目)=4月25日、ベルファスト(AFP時事)
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