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運航会社社長ら強制捜査=観光船事故、事務所など捜索―業務上過失致死容疑・海保


 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽市)は2日、業務上過失致死容疑で、斜里町の運航会社「知床遊覧船」事務所や同社の桂田精一社長(58)宅を家宅捜索するなど強制捜査に乗り出した。押収資料の分析や関係者の事情聴取を通じ、事故当日の出航判断など、同社側による安全管理上の過失がなかったか解明を進める。  関係者によると、捜索容疑の対象者は桂田社長と、行方不明になっているカズワンの豊田徳幸船長(54)。  2人は事故当日、斜里町に強風・波浪注意報が出ていたことを把握しながら出航を決定。桂田社長は記者会見で、海が荒れたら引き返す「条件付き運航」で船を出したと説明している。   同社の事務所ではカズワンとの交信に必要な無線アンテナが壊れていた。陸上との連絡手段として国に申請していた船長の携帯電話は事故当時、通信エリア外にあった可能性があり、救助要請は乗客の携帯電話から発信されていた。海保は出航を決めた判断の妥当性や、船の装備に問題がなかったかなどを調べる方針。  カズワンは昨年も2回事故を起こし、豊田船長はこのうち6月の座礁事故について、業務上過失往来危険容疑で書類送検されていた。  カズワンは4月23日午前10時に出航。午後1時13分、同業他社から「沈みかかっている」と118番があった。カズワンはその約5分後に救助を要請、同2時ごろに消息を絶った。これまでに乗客14人の死亡が確認され、行方の分からない12人の捜索が続けられている。  沈没した船体は同29日、連絡が途絶えた現場付近で発見された。海保は水中カメラによる船内捜索と併せて、船体の引き揚げ方法も検討。引き揚げ後、詳しい事故原因の解明を進めるとみられる。(了)【時事通信社】
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