韓国版「わんわんパトロール」開始＝日本の事例参考に発足―ソウル市

　【ソウル時事】韓国の首都ソウル市の防犯活動などを指揮・監督する同市自治警察委員会は１１日、日本で普及している「わんわんパトロール隊」を参考に、犬の散歩を兼ねて防犯パトロールを行う「ソウル愛犬巡察隊」を発足させると発表した。東京都世田谷区の成城警察署管内で始まった「わんわんパトロール隊」が海外にも広がった形だ。 　韓国でも近年、犬をペットとして飼う人が増えているのを受け、日本の事例に着目したという。１１日から希望者を募集し、１００人規模で試験的にスタート。参加者は愛犬に「巡察隊」の服を着せて散歩し、気付いた点や意見をインターネット交流サイト（ＳＮＳ）を通じて伝える。 　同委員会関係者は「『街を見守る目』を増やすとともに、住民の自発的活動で犯罪が起こりにくい環境をつくるのが目的」と説明。「他人に配慮する愛犬散歩文化にも寄与する」と話し、ペットの飼育マナーの向上にも役立てたい考えだ。　【時事通信社】 〔写真説明〕韓国・ソウル市で「愛犬巡察隊」の服を着た犬と市民（ソウル市自治警察委員会提供）