パリ五輪の開幕まで1カ月のタイミングで、サッカー男子＝U－23日本代表の大岩剛監督（52）が千葉市内で取材に応じた。24歳以上の特別枠オーバーエージ（OA）も含めた18人のメンバー発表を7月3日に控える中、あらためてメダル獲得への思いを口にした。
サッカー競技は、過密日程への配慮で開会式2日前の24日（日本時間25日）に先行開幕する。1次リーグ初戦パラグアイ戦へ「少しリアリティーが出てきた感じがしますね」と実感。フランス・マルセイユ近郊の直前キャンプ地、練習会場やホテル、選手の合流時期などが詰まってきた。アクシデントがあった際に入れ替えられる通常4人のバックアップメンバーについては、帯同しない方向で調整していることも明かした。
注目されるOAについても言及。自ら候補選手と対話したといい「まだ少しファジーなところと、はっきり方向性が決まっている選手と、だいぶ区別ができてきている」。29、30日のJリーグ視察も含め、最後まで候補の選手を見極める。
前回21年の東京大会は4強。目標はブレない。「メダルを取る、決勝に進む、をロードマップとして言い続けてきた。1歩1歩、進んでいきたい」。68年メキシコ大会以来56年ぶりメダル（銅）よりも上へ、アジア王者のプライドも持って大舞台に挑む。【佐藤成】
