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マスコットで「世界征服」?=ソフトパワーに期待―中国〔五輪〕


 【北京時事】中国で北京冬季五輪公式マスコット「氷※※(※土ヘンに敦)(ビンドゥンドゥン)」が人気を博している。氷の殻をまとったパンダをモチーフとしたキャラクターで、海外から来た選手や取材陣にも好評。中国国内では、文化の力を通じて国際社会で影響力を高めるソフトパワーの推進役として期待が高まっている。  4日に開幕した北京五輪では、各種目の表彰式でメダリストに氷※※のぬいぐるみが贈られ露出度がアップ。現地入りした日本の民放アナウンサーがグッズを収集していることが話題となり、ブームに一役買った。  グッズの製造業者は春節(旧正月)休暇を切り上げて増産しているが、バッジやキーホルダーなども軒並み品切れ状態が続く。北京市の繁華街、王府井の公式ショップでは10日、2週間後に受け取れる1個192元(約3400円)のぬいぐるみの予約販売に数百メートルの行列ができていた。  国営新華社通信は7日、「氷※※はどうして世界を征服したのか?」と題する記事を配信した。「デザインは、『中国製造』から『中国創造』に向かう鍵となる。氷※※ブームがデザインの力を知らしめた」と論評。アニメ化など関連ビジネスの拡大にも期待を示した。  近年の中国は、他国に対し高圧的な手法で影響力を行使する「シャープパワー」ばかりが目立ち、文化的な発信力を欠いていた。それだけに、中国当局も「氷※※は中国のイメージ大使となり、中国文化のソフトパワーをさらに高めた」(共産党機関紙・人民日報)などと評価、中国の新たな宣伝役の活躍に期待を寄せる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕北京冬季五輪公式ショップ前にできた、パンダのマスコット「ビンドゥンドゥン」(右のイラスト)グッズを求める行列=10日、北京市・王府井
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