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自己ベストで責任全う=まだ伸びる宇野〔五輪・フィギュア〕


 3季前にマークした男子SPの自己ベストを1.31点更新した。宇野は五輪で2大会続けて日本チームの先陣を切り、チェンに次ぐ2位と役割を果たした。団体初メダルへ流れを引き寄せ、「責任を全うできた」と、安堵(あんど)感をにじませた。  午前中に調子を合わせ切れず、状態は良くなかったという。「動かないからといって動かそうとしたら、絶対にうまくいかない。このSPの構成なら、体に切れがなくても滑り切れる」。これまでの鍛錬を信じて、自然体で臨むことを心掛けた。  3度のジャンプはいずれもきれいに跳んだ。4回転フリップを決めると、このところ二つ目が2回転になることが多かった連続トーループは、4回転の後にきっちり3回転へ。後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は、出来栄え点(GOE)でジャッジ2人が5点満点を付けた。  スピンやステップでレベルを取りこぼし、表現面にも本人の中では不満が残った。試合でいつも激励してくれるステファン・ランビエル・コーチが、スイスからの渡航前の新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したため、この日は不在。「コーチがいたら、もっと感情が入っていた」と振り返った。  反省点はあるものの、105点台を出しながらまだ伸びしろを残す。平昌五輪は銀。2大会連続の表彰台、さらに上への期待も膨らむ。(時事)【時事通信社】
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