夏の暑さで他の植物が元気がない中、ひときわ元気で夏を楽しんでいるように咲くポーチュラカは5月~10月ぐらいまで長く咲いて庭を彩ってくれますよ。ポーチュラカはお世話も簡単でガーデニング初心者でも簡単に育てることができるのでおすすめの植物になります。
この記事では、ポーチュラカの育て方や増やし方など初心者でもわかりやすく説明します。
ポーチュラカを育てると夏が待ち遠しくなりますよ!
園芸初心者でも育てやすいポーチュラカとは
ポーチュラカは別名ハナスベリヒユの名前で流通していますね。 南北アメリカ原産 で、日本には1980年頃にドイツから園芸用に持ち込まれたようです。 葉に水分を溜める多肉植物の仲間 で、近い種類で雅楽の舞やマツバボタンがあります。
開花時期が5月~11月 と長く、水やりの頻度が少なくてガーデニング初心者でも簡単に育てることができます。 夏の暑さにとても強く、太陽に向かって元気に咲いてくれますよ。 花は一日しか持ちませんが、次々と可愛らしい花を咲かせてくれるたくましい花です。
地面を這うように育ち、黄色やオレンジ色、ピンクに白の花を咲かせ、花の中心がカールしているのが特徴 です。園芸店やホームセンターなどで198円〜で販売されていますので、気軽に始めやすいのも嬉しいですね。
ポーチュラカの花言葉
ポーチュラカの花言葉は、
- いつも元気
- 無邪気
- 自然を愛する
夏の暑さに負けずに、元気よく花を咲かせるポーチュラカにぴったりな花言葉ですね。色ごとや怖い意味の花言葉はないので、ちょっとしたプレゼントにも使えそう。
ポーチュラカの育て方
ガーデニング初心者でも手軽に育てられるポーチュラカですが、育て方にコツがあります。 水をやりすぎない、水はけのいい土を使うことです。 初心者でもわかりやすいように、ポーチュラカの育て方を詳しく説明します。
コツさえわかればポーチュラカは簡単に育てられるので、おすすめの植物ですよ。
置き場所
ポーチュラカは 夏の暑さと西日にも耐えられるほど、太陽の光が大好きです。 日照時間が足らないとヒョロヒョロと間延びしてしまい健康に育ちません。
日陰だと花が咲かない、花付きが悪いなどのトラブルが発生しやすくなります。 病害虫が付きやすいので日陰での育成はおすすめできないです。 最低でも日照時間6時間以上 は日光に当てたいですね。風通しがよく、日当たりが居場所で管理するようにしましょう。
使う用土
ポーチュラカに使う土は、 水はけがよくて肥料持ちがいい土を好みます。 多肉植物の仲間なので、市販の多肉植物の土やサボテンの土と相性がいいですよ。
自分で土を作る場合は、 赤玉小粒5、腐葉土3、ピートモスか川砂2の割合で混ぜる といいでしょう。花と野菜の培養土を使うときは赤玉土小粒と軽石を混ぜ、鉢底石で水はけをよくすると育ちがよくなりますよ。
水やり
葉に水分を溜められるのでポーチュラカの 水やりはほかの花に比べて少なくて大丈夫 です。逆に水をあげすぎてしまうと、 株が蒸れたり根腐れの原因になってしまったりとうまく育ちません。
春から秋は土が乾いたら、鉢底穴から水が出るぐらいたっぷり水をやります。地植えの場合は、特に水やりはしなくても大丈夫です。 日照りが続き、葉がしおれてきたら水やりしてあげましょう。
植え付け、植え替え時期
5月~8月の気温が25℃以上の暖かい時期 が、ポーチュラカがよく成長するのでこの時期に植え付けや植え替えをします。園芸店やホームセンターでも苗の取り扱いが増えてきますね。
気温が下がってくると、ポーチュラカの成長スピードが落ちてくるので、 遅くても8月下旬には植え付けを終わらせておきましょう。
ポーチュラカは成長スピードが速いので、根詰まりを起こしやすくなっています。 冬越しが成功したら一年に1回は植え替えると元気に育ちますよ。 植え替えや植え付けるときに緩効性の化成肥料を土に混ぜ込んでおくか、1か月~2ヶ月に一回に液体肥料を与えておくと、花付きがよくなります。
刈り戻し
梅雨の長雨や多湿に弱いポーチュラカを無事に梅雨越しさせるには、 刈り戻しが必要 です。ポーチュラカは誠意育旺盛なので、植え付けから一か月ぐらいすると鉢からはみ出し始め形が崩れてしまいます。
形が崩れ始めたら、思い切って鉢のふちに合わせて切ってしまいましょう。 刈り戻しを繰り返すとぎゅっと詰まった見応えがある株になりますよ。
梅雨の長雨にはあたらない場所で管理すると安心です。
花がら摘み
ポーチュラカは 花を一日咲かせると萎んでしまい、新しい花を咲かせる一日花 になります。
花が終わったら花がらを、こまめに摘んでおくと次に花を咲かせるための養分を分散させないで済みます。 花がら摘みのやり方は花が終わった花首部分をハサミで切るだけなので簡単に手入れができますよ。
ポーチュラカの増やし方
ポーチュラカは繫殖力が旺盛なので、簡単に増やすことができます。やり方は挿し木と種まきがありますので、ぜひ試してみてください。 増やす時期は5月~10月の気温が20℃以上あって寒さにあたらない時期ならいつでも増やすことができますよ。 ポーチュラカの増やし方は挿し木と種まきの2種類あります。
挿し木のやり方は挿し木を作る前にたっぷりとポーチュラカに水を吸わせておきます。消毒したハサミで、元気そうな茎を切り、土に刺して半日陰で水やりすると2週間ほどで発根して成長し始めますよ。
ポーチュラカは秋頃にとても小さな種を付けます。チャック付きの袋に乾燥剤と一緒に暖かくなるまで保存しておき、気温が20℃以上で安定してきた5月頃に、種をまいて霧吹きなどで水をやり発芽を待ちます。発芽するまではラップを上からかぶせて乾燥しないようにしましょう。4枚ぐらいになったら植え替えをして大丈夫です。
ポーチュラカにつきやすい害虫と病気
ポーチュラカは基本的に病気に強くて育てやすい植物です が、育てる環境が悪いとアブラムシやカイガラムシが付いてしまいます。害虫を放置すると株が弱ってしまうばかりか、厄介なうどんこ病や灰色カビ病を発症してしまうので見つけ次第、ベニカスプレーなどを散布して対処しましょう。
植え付けのときに オルトランを撒いておくのも病害虫に有効 ですよ 。風通しがいい場所で管理する ようにしましょう。
園芸初心者でも育てやすいポーチュラカを育ててみませんか?
夏の暑さやにとても強く、カラフルな花を咲かせるポーチュラカはガーデニング初心者でも育てやすく、簡単に育てることができる人気の植物です。這うように成長していくので、グリーンカバーにして楽しんだり、ハンキングにして吊るしたりして楽しむことができますよ。
ポーチュラカをうまく育てるコツは水はけのいい土に植えて、土が乾いたらたっぷりと水やりをして日当たりと風通しのいい場所で管理するようにしましょう。
可愛くてたくましいポーチュラカを育ててみませんか。
椎名淳美
余暇プランナー
園芸店で1つのサボテンに出会ってから、多肉植物の魅力にどっぷりハマってしまった茨城在住の主婦です。 多肉植物を育て始めて4年目を迎え、気が付いたら150種類以上の多肉植物と暮らしています。 季節ごとに違う姿を見せてくれる多肉植物に癒されますよ。 今まで育てた経験を生かし、多肉植物の魅力をお伝え出来たらいいなと思い、植物系ライターを始めました。多肉植物の育て方や寄せ植えの仕方、トラブルの対処方法について執筆していきたいと思います。