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旅とヨガで見つけた自由になれる場所



皆さんは気分転換や自由を味わうために旅をすることはありませんか?日常のルーティンワークから抜け出し、いつもとは違う場所に行くと新鮮な気持ちになり、自由を感じられますよね。私自身、ヨガの講師になる前は根っからの旅好きで、今までに30ヶ国以上を旅し、国内でも訪れていない都道府県の方が少ない程です。特に、海外一人旅はこの上ない自由が味わえる最高の手段と思っていたのですが…。実は、場所や状況をわざわざ変えなくても“自由”を身近に感じられることに気付きました。一体それはどういうことなのか?私が見つけた、とっておきの方法をご紹介します。


海外一人旅で得た自由を満喫する感覚

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以前の私は、まだ知らない所に行くのがとても好きで、まとまったお休みが取れればすぐに旅行の計画を立てて、旅をしていました。まだ見ぬ土地はどんな風景なのか、どんな歴史があって、どんな人たちが生活をしているのかを実際に目で見て、体感することに好奇心が掻き立てられ、よく一人で海外を旅していたのです。
当時の私にとっては「海外」も「一人」も自由を感じるための必須条件で、国内だと自分を縛る人間関係、集団だと人に依存してしまう甘えがある中で、海外を一人で旅すると、そこから一気に自由になれる気がしました。
海外一人旅は、自分のことを知っている人が誰一人いないという解放感や、一人だからこそ誰の顔色を伺うこともなく、自分が好きなことだけを好きなだけ楽しめるという勝手気ままさが心地よく、自分は“自由を最大限に満喫しているのだ”という気分になりました。
それともう一つ、海外一人旅で得られる感覚は、“今を生きている”という実感です。
日本での安全な生活の中では日々同じようなことが繰り返され、それに慣れてしまうと一つ一つの事柄に毎回注意を払わなくても平和に生きていけるのですが、一方でそれによって自分の生きている感覚は鈍くなっていくような危機感も持っていました。
日本で気心知れた仲間に囲まれ、安心、安全だけれど、今日も、昨日も一週間前も大差ない生活を送り、生きている感覚が薄れていく…。
その反面、ある種の緊張感があり、自分の身に起きる全てが生き生きと感じられる海外一人旅。マンネリ化した日常から刺激的な非日常へと意識が切り替わる、私にとってはスイッチのような役割で、旅行中は全身で生きていることを味わえる気がしました。

本当の自由は特別な条件が揃わなくても身近にある

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ところが、ヨガを始めて数年経った今、「海外」も、「一人」も今の私にとっては自由を感じられるための絶対条件ではなくなりました。
確かに、海外で一人旅をすることはさまざまな発見と驚き、ドキドキとワクワクの連続で気持ちは高揚しますが、それと同じ真新しい感覚や自由は何か特別な条件がなくても体感できるのです。
それは私にとって、ヨガのレッスンの最後にシャバーサナで目を閉じている間や、瞑想を終え最初に目を開ける瞬間などでした。「無(む)」の状態でなんのしがらみも感じず、新たにまた生まれたかのような感覚でこの世界を見ることができます。これは、今いるその場所で、自分以外の複数人といても叶うこと。
海外で一人でなくては“自由”を感じられないとしたら、それは制限付きの自由です。自由とは本来、何か特別な条件が揃った時にだけしか感じられないのではなく、いつでも、どんな環境でも、誰といても感じることができるはずです。

自分にとっての“自由”とは何か?

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最近目にした、とある飲料水のキャッチコピーで心に残るフレーズがありました。それは、【自由は、ひとりになることじゃなくて、誰といても自分でいられること】というもの。
この言葉を目にした時、自分の中で変化していった“自由とは何か?”に対する答えの全貌が、パズルの最後の1ピースがしっくりはまって解けたかのような衝撃を受けました。
自由とは、外的要因からもたらされるものではなく、既にもう自分の中にあり、それに気付くこと。そして、それに気付かない限りは、何か特殊な条件に依存した自由を自分の外側にあるものから得ようと探し続けるのです。
物理的に一人でいるから誰にも制限されず自由な訳ではなく、究極の自由とは、自分の内面にあり、誰といてもありのままの自分でいられることなのかもしれません。

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