間もなく秋本番を迎えますが、次第に大きくなる気温差で体調を崩しやすい季節の変わり目は、普段以上に心身のケアが大切です。特に夏のダメージや疲れからまだ完全に回復しきれていないという方は要注意。暑い時期に溜め込んでしまった老廃物を体の外に排出して軽やかに秋を楽しみたいものです。今回は、そんなデトックスに役立つ秋の味覚をたっぷり使ったスープクレンズ法とレシピをご紹介します。
秋の味覚でスープクレンズ!
スムージーなどを使ったジュースクレンズのように、食事をスープに置き換えることで体のデトックスを行うスープクレンズ。野菜の栄養をたっぷり摂れるだけでなく、温かいスープは体の冷え予防や新陳代謝アップにも繋がるため、これからの時期に最適です。
また、秋に旬を迎える食材には体を温める作用があるものや食物繊維豊富な野菜も多く、デトックス効果を得るベストタイミングといえます。
おすすめ秋野菜4種
スープに入れる野菜も意識して選びたいもの。これから旬を迎えるおすすめの秋野菜4種をご紹介します。
①ごぼう
野菜の中でもトップクラス級に含まれる食物繊維が便秘解消に、ポリフェノールの一種・クロロゲン酸による抗酸化作用が期待できます。代謝を促し美肌をサポートするアルギニンも豊富。
②かぼちゃ
免疫力を高めるβカロテンをはじめ、ビタミンB・C・E、カルシウムや鉄などのミネラル類をバランス良く含むかぼちゃ。ビタミンEは血流を良くして体を温める効果があるほか、豊富な食物繊維が腸内環境を改善します。
③キノコ類
ビタミンB群が豊富で体内に蓄積された脂肪を燃焼し代謝を高める作用があります。また、不溶性食物繊維が便通改善のほか、体内の老廃物や有害物質を絡めて便として体外に排出する効果も。
④にんじん
通年流通しているにんじんですが、秋から冬にかけて収穫されるものが最も甘く栄養価も高まります。主な栄養成分はβカロテン、ビタミンA、カリウム、食物繊維で、βカロテンによる抗酸化作用、カリウムや食物繊維によるデトックス効果が期待できます。
秋野菜のスープクレンズレシピ
秋野菜たっぷりで、体を芯から温めるスープレシピをご紹介します。
ごぼうとかぼちゃのポタージュ
かぼちゃとごぼうの甘みを玉ねぎが引き立てる濃厚なポタージュ。お好みでバジルやパセリなどのハーブを最後に加えるのもおすすめです。
-材料-
1) かぼちゃ 1/2個
2) 玉ねぎ 1/2個
3) ごぼう 1/2本
4) バター 30g
5) 水 600cc
6) 牛乳 500cc
7) コンソメ 大さじ2
8) 塩 適量
-作り方-
1) かぼちゃは種を取り、軽く水洗いしたらラップで包んで電子レンジで4~5分加熱します(熱いのでやけどに注意)。
2) 薄くスライスした玉ねぎをバターでしんなりするまで炒め、適当な大きさに切ったかぼちゃとごぼう、水、コンソメ、塩を加えて10分~15分ほど煮詰め、ミキサーに移して撹拌。
3) 再度鍋に戻し、牛乳を加えて温めたら完成です。
ニンジンとトマトのコンソメスープ
シンプルながら栄養たっぷり、美肌効果も高いレシピです。火が通りやすいようにニンジンはできるだけ細かく刻むのがポイント。
ー材料ー
1) ニンジン 1/2本
2) トマト 1個
3) パセリ お好みで
4) コンソメ 大さじ1
5) 水 300cc
6) 塩こしょう 適量
ー作り方ー
1) 鍋に水とコンソメを入れて煮立たせ、みじん切りにしたニンジンとざく切りにしたトマトを加えて10~15分ほど煮込みます。
2) 塩こしょうで味を整え、最後にパセリを散らしたら完成です。
きのことネギのジンジャー和風スープ
キノコの中でもデトックス作用の高いマイタケと、疲労回復や冷え性にも効果的なネギをたっぷり加えました。卵で満足感もアップ。
ー材料ー
1) 舞茸 1/2パック
2) ねぎ 1/2本
3) 卵 1個
4) しょうが 1かけ
5) 白だし 30ml
6) 水 400ml
ー作り方ー
1) 鍋に水と白だしを加え、煮立ったらマイタケと斜め切りにしたネギを入れて5分ほど煮込みます。
2) 溶いた卵を鍋に流し入れ、ふんわりと浮いてきたらおろしたしょうがを加えて完成です。
※スープクレンズの基本は2日間3食を温かいスープに置き換える方法で行います。短期間で腸内をリセットするのに効果的ですが、初めて行う場合や3日以上続ける場合は、1日のうち1食だけをスープに置き換えることからスタートするのがおすすめです。
秋の食材はデトックスに最適なものばかり。温かいスープで体を温めながら、内側からも秋を迎える準備をしましょう。