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東洋医学のメソッドが入った“食養生”とは?



日頃から健康を意識している方は、食事内容や方法を見直すといった、食から健康へアプローチすることを実践している方も多いかもしれません。今回は、中国生まれの東洋医学のメソッドを取り入れた「食養生」について、実際にその知識を取り入れている筆者が、基礎知識や効果についてご紹介します。


食養生の原点はインドのアーユルヴェーダ

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筆者が食養生と出会ったのは、7年ほど前。インドの伝統的なヨガの知識に、中国の陰陽道や日本の禅・神道、東洋の伝統医療などを加えた「沖ヨガ」を学ばれた先生のワークショップに参加したことがきっかけです。
食養生の元をたどると、生命の科学といわれるアーユルヴェーダにたどり着きます。アーユルヴェーダは、5000年以上前からインドに伝わる伝承医療です。インド北東で独自に医学的な観点として、さらには治療法として知識が磨かれてきたものが中国に伝わり「東洋医学」となります。
アーユルヴェーダと東洋医学を取り入れた食養生は、気候の変化などの自然界の現象と、体に起きる現象を観察し、調和を持って健康的に生活できるよう体を整えていく(未病)という考え方など、共通点が多いメソッドです。

日本人は平安時代から食養生を実践していた!?

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食養生は、984年平安時代の宮中医官により中国古典医学を引用して編まれた、現存する日本最古の医学書『医心方」内に最初の記載があります。さらに、現在のマクロビオティックの源流を作った明治時代の軍医、石塚左舷によって、風土と自然食を強調する食物養生法として「食養生」が体系づけられました。
インド生まれのアーユルヴェーダに比べ、食養生は東洋医学や日本の風土を組み合わせた知識になっています。より日本人に適しているように思えたため、筆者は深く学んでみたくなりました。

食養生は食事療法だけでなく、心身のバランスを整えるメソッド

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食養生は一見すると食事療法と思われがちですが、食事だけでなく、健康のために優先すべき大切な項目として次の5つが提示されています。
心→太陽→空気(呼吸)→水→食
まず一番に「心」の健康。次に「太陽」に象徴される、規則正しい生活が重要とされています。さらに、「空気(呼吸)」で心身のバランスを整えること。そして、体の半分以上が「水」でできている私たちは、水なしで生きていくことはできませんが、溜めすぎることも体に害を及ぼすため、適度な水分量を維持する必要があります。これらの最後に「食」です。“食養生”という名称ですが、まずは心や生活スタイルの見直しが必要で、食は最後でいいとのこと。
心を整えたり、呼吸を大切にしたりといったことは、私たちが日頃行っているヨガの教えが役立つということに気がつきます。ヨガに親しんでいる方であれば、食養生も身近な存在だと感じませんか?

食養生の基本となる3つ考え方

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食養生には心→太陽→空気(呼吸)→水→食以外にも、基本となる3つの考え方「医食同源」「一物全食」「身土不二」があります。まず「医食同源」ですが、薬も食事も本来根本は一緒であるからこそ、日常の食生活に留意することが大切という考え方です。
筆者も梅雨の季節にお腹を壊した際、祖母の自家製の酸っぱい梅干しをさらに熟成させた、梅エキスを耳かきサイズほどのスプーンで舐めたことがありました。とっても酸っぱいし苦手でしたが、1日も経たずに腹痛は治り、食事も柔らかいものから徐々に慣らしていき、病院へ行かずに済んだ記憶があります。
この経験も振り返ってみると、祖母の知恵による食養生の一つだったともいえるでしょう。

季節の変わり目だからこそ、食養生を実践しよう

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梅雨の季節に入り、ジメジメした気候の影響を受けて、気分が沈んだり、食養生が大切にしている「水」が原因となる頭痛や体がむくんだりといった不調が現れる場合があります。健康維持のためにも、食養生の考え方を取り入れて、生活習慣や食事方法を見直してみてはいかがでしょう。
今後の記事で食養生の基本の考え方「一物全食」「身土不二」や、現代の食養生についてもご紹介していきます。

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