いよいよ新年度が始まりました。
進学や異動などで新たな生活をスタートさせた人も多いのではないでしょうか。新しい環境は刺激的でワクワク楽しみな面もある一方、ナーバスになりストレスを受けやすい状況でもあります。早く慣れようと焦ったり頑張りすぎたりして疲弊してしまわないためにも、新しい環境に慣れるためのコツを見ていきましょう。
新たな環境に適応するまでどのくらいかかる?
人によって異なるものの、新しい環境や人間関係に慣れるためには一般的に3ヶ月ほどかかるといわれています。早く馴染もうと努力することは大切ですが、慣れるまでには必然的に心身に多くの疲れやストレスがのしかかってくるもの。焦らず気負わずに時間をかけて少しずつ慣れて行こうという心構えでいることが、まずは大切です。
不安要素と解消のためのポイント
新たな環境下で圧倒的に多くの人が抱きやすいといわれるのが人間関係への不安感。もしもあなたが人見知りであれば、なおのこと不安を覚えるかも知れません。周囲の人たちと仲良くなれるか、うまく溶け込めるかなど不安や心配は尽きませんが、考え方や行動によってその負担を少しでも軽減したいもの。具体的なポイントを見ていきましょう。
・自分から積極的に挨拶する
人間関係の密度はコミュニケーションの量で決まります。話をする機会が多くなればなるほど心の距離が縮まりますが、その潤滑油の一つとなるのが挨拶。仮に挨拶だけで終わったとしても、継続してこちらから繰り返し声を掛けていると、印象がアップするだけでなく自然とその後の会話に結び付いていきます。
・いつも笑顔を絶やさない
笑顔は“HAPPY”を生み出す素。周囲を明るくするだけでなく、幸せホルモンであるセロトニンの分泌によってストレスが抑制されたり、気持ちが明るくなったりする効果があります。いつも意識的に笑顔でいることで好印象を持たれやすく、自然と良好な人間関係の構築につながります。
・積極的に「〇〇さん」と話しかける
人は自分の名前を呼ばれると好感や親近感を抱きます。そっとメモを取るなど、できるだけ早い段階で相手の顔と名前を一致させるようにし、積極的に会話の中に名前を取り入れることで良好なコミュニケーションが取りやすくなります。
・飲み会や交流の場に進んで参加
まだ慣れない環境下での参加は気が引ける…という方もいるかも知れませんが、飲み会や交流会などのイベントに積極的に参加することは人間関係を深める絶好のチャンス。お酒が得意でない人は無理に飲む必要はありませんが、お酒が入る席では人との距離が縮まりやすく、円滑なコミュニケーションを生むきっかけにも。
頑張りすぎはNG うまく馴染めない時の心の持ち方
努力しても、なかなか環境に慣れていけないこともありますよね。そんな時は自分を責めたり否定したりするのではなく、大切なのは頑張りすぎないこと。どんな心持ちでいるようにしたらよいか、見ていきましょう。
・“自分軸”を意識する
周囲に合わせてばかりいるといつか必ず辛くなります。周りに合わせることも大切ですが、節度ある行動さえしていれば、必要以上に自分の意見や感情を抑え込む必要はありません。気持ちを強く持ち、時には自分軸でいることを意識してみましょう。
・一歩引いて周りを観察
新しい環境や周囲の輪に無理に入らずに、ある程度の距離感を保ってみるのも一つの手。一歩引いた場所から周りの空気や人間関係を観察して、自分の位置を少しずつ見極めます。
・無理に馴染もうとしない
慣れるまで時間がかかるのは当然のこと!と、良い意味で一度開き直ってみることで気持ちが楽になることも。時間をかけて自分のペースでゆっくり進むことを心がけて。
・今自分がやるべきことに集中する
環境に慣れることばかり考えていると、注意力が散漫になって本当にやるべきことが見えなくなる恐れも。今自分は何をすべきなのか、目の前のタスクに集中して取り組むことで気持ちも引き締まり、メンタルバランスが取りやすくなります。