「毎日丁寧にシャンプーで汚れを落としている」「ケア用品も髪によいものを選んでいる」などヘアケアに関心が高く、普段から気を配っているという皆さん。それでは、地肌や毛穴の状態はどうですか?皮脂などによる日常的な汚れだけでなく、冬から春にかけてのこの時期は、花粉やウイルスなど空気中を浮遊するさまざまな有害物質が髪や地肌にまとわりつき、知らないうちに蓄積していることも多いんです。そのような汚れや老廃物をデトックスし、美しい髪を育むための週1回の地肌ケア“頭皮デトックス”についてご紹介していきます。
頭皮デトックスとは?
なぜ頭皮のデトックスが必要?
大手メーカーP&Gが都市部に住む人を対象に調査したところ、シャンプーから24時間後に頭皮で検出される皮脂量は、頭皮全体で約50mgにもなるというデータがあります。一般的に1日あたりの全身の皮脂分泌量は平均で約1~2gといわれるため、そのうちの約20%以上が頭皮からの分泌となるわけですから、いかに皮脂の量が多いかわかりますよね。同時に、頭皮は顔の皮膚の延長であるため、オイリー肌の方は頭皮もベタつきやすい傾向があり意識したケアが必要です。
・ヘアケア剤が毛穴詰まりの原因に?
頭皮は顔の皮膚よりも多くの毛穴が存在・密集しているため、毛穴がより詰まりやすいといわれています。角栓や皮脂による汚れだけでなく、トリートメントなどのヘアケア剤が実は毛穴詰まりの原因になる場合も。毛穴が詰まると老廃物や毒素が外に排出されないことになり、どんどん蓄積していってしまいます。
・目に見えない大敵!空気中の汚れ
空気中には、ほこりや排気ガスなどさまざまな汚れが浮遊しています。そしてこの時期特に気をつけたいのが、花粉やウイルス、PM2.5などの有害物質。頭皮をはじめ髪の表面に広がった皮脂に、目には見えないミクロの汚れがいつの間にか付着してしまいます。この時期はより一層注意したい点ですね。
以上のことから、日々のシャンプーにプラスして地肌をケアする頭皮デトックスが必要なのです。
頭皮デトックスのやり方は?
美容室でもヘッドスパとして地肌ケアの施術が受けられますが、自宅で簡単にできる頭皮デトックスのやり方をご紹介します。
【手順】シャンプー前の乾いた髪の状態で行いましょう。
- 1.髪を整える
- ヘアブラシを使って髪のほつれを丁寧にとかします。ブラシで頭皮を軽く刺激することで血行を促進させ、クレンジングオイルのなじみをよくすることができます。
- 2.クレンジングオイルをなじませる
- 手のひらに500円玉大ほどのオイルをとり髪の毛と頭皮全体になじませます。特に前頭部と頭頂部は皮脂の分泌が多い部分なので、入念にオイルをなじませるようにします。
- 3.前頭部~頭頂部~後頭部の順でマッサージ
- 頭皮を傷つけてしまうので爪は立てないこと。指の腹を使って「イタ気持ちいい」と感じる強さでやさしく指圧するのがポイントです。
- 4.数分放置して汚れを浮かせる
- マッサージ後、そのまま5~10分ほど放置します。マッサージによって頭皮の血流が良くなり、毛穴に詰まった汚れが浮き出てきます。シャワーキャップをつけて地肌を温めればより汚れが浮きやすくなるのでおすすめです。
- 5.シャンプー・トリートメントで整える
- クレンジングオイルの洗い残しがあると毛穴詰まりやかゆみの原因になるため、普段より念入りにシャンプーし、その後トリートメントで仕上げます。
頭皮デトックスの頻度は?
頭皮デトックスは週1回を目安にしましょう。毎日行ってしまうと必要な皮脂や角質層にあるセラミドまで落としてしまう恐れがあり、頭皮の乾燥を招いたり、肌の弾力が失われたりと肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。週1回のスペシャルケアとして、汚れを落とすだけでなく、自分を癒すという気持ちで行うことをおすすめします。
美しくしなやかな髪を育む週1回の頭皮デトックス、はじめてみませんか?