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役所広司、初体験に「よくわからない」と嬉しい困惑 1年に渡るロングラン「お客さんって本当に神様」


俳優の役所広司が日独合作映画『PERFECT DAYS』でトイレの清掃員を演じ、この映画のロングラン上映の最終日に特別な舞台挨拶が行われました。役所はこの1年の長期間上映を「初めての経験」と語り、映画の国際的な反響を喜びました。彼は、第76回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞し、映画館に足を運んでくれる観客を「神様」と称賛しました。また、映画館で観る映画体験の独自性に触れ、「映画館での鑑賞は、映画の素晴らしさを再確認させてくれる」と述べています。彼は映画館に入る前と後で自身の変化を実感し、映画の持つ力を強調しました。

俳優の役所広司がトイレの清掃員を演じた、日独合作映画『PERFECT DAYS』。そのロングラン上映最終日に都内映画館で舞台挨拶が実施され、役所のほか、柳井康治、高崎卓馬が参加した。

主演の役所は最終上映日での舞台挨拶というレアな状況に「1年間のロングラン上映後の舞台挨拶というのは僕も今までやったことないので…。何をお話すればいいのかよくわかんないんですけど」と嬉しい困惑を浮かべながら「今では世界中の人たちが東京のトイレを見に来て用を足してくれているようで。もう完璧、パーフェクトですね」と本作を通した反響を喜んでいた。

長いキャリアの中でも、1年間に渡る主演映画のロングラン上映は初めてだという役所。しかもこの日の舞台挨拶は満員御礼。本作で第76回カンヌ国際映画祭にて男優賞を受賞した役所は「ずいぶん前から配信されているのに、映画館まで皆さんが足を運んでいただいたと思うと、お客さんって本当に神様という感じがあります。ありがとうございます、としか言えません」としみじみしていた。

映画館で映画を鑑賞するという行為については「僕も映画館で映画を観ると『やっぱり映画館に来てよかったなあ』と思います。家庭では体験できない音響と大きなスクリーンがあり、知り合いでもない人たちが集まって同じ映画を観て、会話をするわけではないけれど、いい映画を観た時はみんなを親戚のように思う気持ちになる」と実感を込めて魅力を分析。そして「映画館に入って行った自分と映画を観て出てきた自分が、何か変わっているという雰囲気は映画館ならではのこと。『映画ってやっぱり良いなあ』と思う瞬間です」と述べていた。

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