6月4日は虫の日。日付は6と4で「虫」と読む語呂合わせから。一般社団法人日本記念日協会の認定記念日です。
虫の日を制定したのは、幼少期から昆虫採集を趣味としていた解剖学者の養老孟司氏。
長年にわたり自然や命について考えてきた養老氏は、虫にも供養が大切と神奈川県鎌倉市の建長寺に「虫塚」を建立。毎年、多くの昆虫採集家が集まり、法要を行っています。
【#昆虫食のあるキャンプ】Montagna(モンターナ)と昆虫食TAKEOがコラボキャンペーン、“きのこのセミージョ”提供など
Montagna×TAKEOコラボキャンペーン第2弾 今日はムシの日! #昆虫食のあるキャンプキャンペーン
昆虫食専門のTAKEO株式会社(本社:東京都台東区)では2024年5月30日(木)から6月9日(日)までの期間、アウトドアブランド「Montagna(モンターナ)」とのコラボキャンペーン第2弾、「Montagna×TAKEO 今日はムシ(6/4)の日! #昆虫食のあるキャンプキャンペーン」を開催しています。
X(Twitter)&Instagramの両SNSで実施するプレゼントキャンペーン。2社の「#昆虫食のあるキャンプ」に関連する商品とコラボキャンステ(キャンプステッカー)をセットにして計10人にプレゼントします。
対象SNS:X(旧Twitter)&Instagram
Montagna×TAKEOコラボキャンペーン第1弾も継続
TAKEO株式会社が運営する「昆虫食TAKEO浅草本店」で開催されている、「Montagna」とのコラボキャンペーン第1弾も、開催期間は6月9日(日)まで。
こちらでは、期間限定のコラボメニューの提供やコラボキャンピングスペースの設置、来場者限定のコラボキャンステ(キャンプステッカー)の配布が行われています。
筆者も「昆虫食TAKEO浅草本店」を訪れ、昆虫食を体験してきました。
Montagna×昆虫食TAKEO浅草本店「#昆虫食のあるキャンプ」体験
「昆虫食TAKEO浅草本店」の立地は、東京メトロ銀座線「田原町駅」徒歩3分、つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩10分。
世界最大級の木造の山門で知られる「東本願寺」など、多くの寺院が建ち並ぶ風情ある町並みの一角です。
店舗入口には太字の「昆虫食」と英字の「Insect food」の文字が書かれた提灯が掲げられ、近くに貼られたポスターで「ようこそ、昆虫食の世界へ」と誘われます。
昆虫が入ったフードやドリンクの写真も掲げられており、なかなかド派手なビジュアルのメニューもあるようです。筆者にとって、昆虫食専門店は初体験。ちょっとドキドキしつつ、入店してみました。
席数は10席ほど。「Montagna」とのコラボ企画のひとつで、ローテーブルとキャンプチェアの席も用意されています。
筆者が訪れた日曜の昼間には、学生風の若者たちが2グループほど入っていました。「昆虫食専門店」という場について、筆者はみんなでワーキャーはしゃいで盛り上がるような空間を想像していたのですが、ジャズの流れる店内で、意外と静かに話をしながら食事を楽しんでいる雰囲気です。
物販スペースではコラボ期間中、「Montagna」の昆虫観察キットやペッパーミル、ボトルバッグなどのグッズも販売されています。
Montagna×昆虫食TAKEO コラボメニュー「きのこのセミージョ」実食
コラボ企画のメインとも言うべきコラボメニューは、「きのこのセミージョ」。メニュー開発を担ったのは「昆虫食TAKEO浅草本店」の三浦みちこ店長。使用するセミは中国大陸を原産とする外来種「タケオオオツクツク」です。
三浦店長のお話によると、アメリカでは2024年、春から221年ぶりに周年ゼミが大発生。昆虫食界隈ではセミが盛り上がっているそうです。
フードメディアのライターとして、日本では今のところあまり広くは知られていないトレンドをいち早く先取り! ということで、さっそく注文してみました。
遠目には、バゲットとサラダが付いた、きのこのアヒージョ。いかにも“キャンプ飯”というメニューです。
アヒージョの中をよく見ると、たっぷりのきのこの上に、しっかりとセミがのっています。
バゲットにのせて、食べてみました。三浦店長からは、セミの味について事前に「肉というよりナッツに近い味」と聞かされています。実際のところは・・・食感は全く違うのですが、風味は本当にナッツ! 薄皮を噛み破ると、ナッツ風の味わいが口いっぱいに広がります。
正直なところ、昆虫食を食べなれていない筆者にとって、セミを口に入れるのにそれなりの勇気が必要だったのは確かです。しかし、そもそも「きのこのアヒージョ」の完成度が高くて美味しいことに加え、初めて味わうセミの美味しさにも新鮮な驚きがありました。これは、ちょっと人に勧めたくなる美味しさです。
昆虫食TAKEO「山梨かいこの濃厚トマトクリームパスタ」実食
せっかくなので、コラボメニュー以外の昆虫食も試してみます。
土日祝日の限定メニュー「山梨かいこの濃厚トマトクリームパスタ」は、「かいこのサナギの本来の食感とフレッシュな風味を味わえるパスタ」。「揚げコオロギのサラダ」が付いています。
カイコは皮がプチッとはじけて、ソラマメのような味が広がります。美味しいです。とても不思議な感覚です。
サラダにのった揚げコオロギは、ベーコンチップなどと同じように、サラダに旨味を足すためのトッピング。クセはなく、美味しいです。
昆虫食TAKEO「まゆ刺し」実食
カイコのまゆの刺身「まゆ刺し」は、薬味を添えてポン酢で食べると、ふぐ刺しそっくり。
まゆ自体の味の主張は強くなく、コリコリした食感を楽しむメニューです。見た目的にも特に抵抗を感じるところはなく、どんどん箸が進みます。
「まゆ刺し」に使われるカイコは、シルク糸の生産に用いられるものとは種類が違い、薄いカラ状のまゆを作ります。
生産者が限られるため、現状では広く流通されることはまずないようですが、もし「まゆ刺し」普通の居酒屋で食べられるようになれば、筆者は好んで注文すると思います。
昆虫食TAKEO「めっちゃタガメサイダー」実食
最後はドリンク、「めっちゃタガメサイダー」です。びんに入った商品「タガメサイダー」のスペシャル版ということで、シロップ漬けの大きなタガメがのっています。“水草のような”レモングラス、“タガメの卵のような”タピオカ入り。
「めっちゃタガメサイダー」はドリンクとしては青りんごの風味に近いです。香料を足しているわけではなく、タガメそのものに青りんご風のフルーティーな香りがあるそうです。
タガメは見た目の大きさに比べて身は小さく、つまようじでほじって食べます。
塩蔵品をシロップ漬けにしているとのことで、わずかに塩味があります。
フレッシュな状態ではなくシロップ漬けということもあってか、身の味はあまり主張の強いものではないようです。量も多くなく、個人的には食べている感覚として、みそ汁に入れてだしをとったワタリガニの、身が少ししか入っていない脚をほじくって食べるときと似ているものを感じました。
三浦店長によると、タガメは殻ごと食べることも可能で、30人に1人くらいは殻ごとムシャムシャ食べる人もいるそうです。
昆虫食TAKEO 実食の感想
昨今、SDGsの観点から、将来にわたって畜産を維持することが難しく、「昆虫食が世界の食糧危機を救う」というような言説も耳にすることがあります。
それが真実か否かはさておき、珍味としての昆虫食については「美味しくて楽しい」というのが筆者の感想です。
飲食店やメーカーも、工夫を凝らした新商品はたくさん出していますが、事前に味の想像がつかない物、食べた結果として想像の範囲にない味を楽しめる物と出会えることは、そうそうありません。
その一方で、昆虫食TAKEOのメニューは未知との出会いにあふれ、刺激的な体験が満載。
実を言えば筆者自身、虫を触るのがあまり得意な方でなく、きちんと調理されたものとはいえ、「虫を口に入れるのがなんか怖い」という感覚は最後までぬぐいきれませんでした(タガメを丸かじりする勇気は出せませんでした)。
それでも、新しい食体験との出会いを求める人であれば、“おっかなびっくり楽しむ”ということをしてみてください。
環境省公式サイトの記述によると、地球上の既知の昆虫は約95万種類。その中のいくつかを食べてみることで、世の中にはまだ自分の知らない美味しい物がいくらでもあるという事実を、身をもって知ることができます。
「昆虫食TAKEO 浅草本店」店舗情報
所在地
- 〒111-0035東京都台東区西浅草1-3-14 2F
交通アクセス
- 東京メトロ銀座線「田原町駅」徒歩3分
- つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩10分
- 近辺に有料パーキングあり
営業時間
- 平日12:00-19:00、土日祝日12:00-20:00
定休日
- 火曜、第1土日曜。臨時休業あり。