旧東海道を中心に、ノンビリと街歩きを楽しんできたGO OUT遊歩倶楽部。いよいよ高来神社から高麗山ハイキングコースへ。そこで4人が選んだのは、厳しい勾配の男坂ではなく、比較的ゆるやかな女坂ルート。

ゆるやかな「女坂」を選んだつもりが……。

ということで、高来神社の裏手から、意気揚々とハイキングコースを歩きはじめた4人。まずは標高168mにある高麗山の山頂を目指す。

しかし、実際に登り始めると、ゆるやかな女坂にしては、そこそこ勾配が厳しい場所もあり、ぐいぐいと標高を上げていく。


そのおかげでもあり、10分ほど歩くだけで、ちょっとした絶景スポットに到着した。ここからでも大磯ロングビーチと、その先に広がる大海原が一望できる。はたして山頂からの景色は、どれほど綺麗なのか……。
とはいえ、ハイキングルートは、これからが本番。ここでしばし休憩したら、男勝りな女坂を再び登り始めた。


急勾配な坂だけでなく、なにやら歴史がありそう長い石段もある。さすが、かつての神社の上宮に続く道。
辻井「女坂にしては、結構ワイルドですね。思った以上にちゃんとした登山かも(笑)」
赤沢「ホント、男坂にならなくてよかった〜(真顔)」
高麗山の山頂に到着。でも山歩きはまだ続く。

ほどなくして高麗山の山頂に到着。まずは登頂の記念撮影。こちらはキャンさんのインスタグラム(@canaspara)でチェックできるかも?

残念ながら絶景は拝めなかったが、その代わり一帯が平地になっていて、なんだかちょっとパワースポットのような雰囲気。上宮の跡らしき石段があり、小さな石宮が安置されているため、こちらのお宮にもしっかりと参拝。
ちなみに毎年春に開催されている高来神社のお祭りでは、ここまでお神輿を担いで登ってくるのだそう。めちゃくちゃアグレッシブ!

ここからは高麗山の尾根を伝って八俵山と浅間山を越え、湘南平へ抜ける予定。とはいえ僅か1.2kmほどなので、散歩気分で気軽に歩けそう。


……と思いきや、足場の悪い稜線や、丸太橋が架けられた窪地など、なかなかアドベンチャーなルートになっていた。
それでも、近所から来たという年配のハイカーとすれ違うことが多い。なかには犬を連れて散歩をしている人も。高麗山ハイキングコースは、地元民から愛されているようだ。
木漏れ日のベンチで休憩。初夏の風が心地よい。

八俵山の山頂あたりにピクニックテーブルがあったので、ちょっと休憩することに。標高160mほどなので気温は平地と変わらないが、優しい木漏れ日と初夏の涼しい風が、疲れたカラダを癒してくれる。

辻井「旧東海道もおもしろかったけど、ハイキングコースも楽しいですね」
キャン「結構ちゃんとした山道ですよね。もっと公園の延長みたいなカンジだと思ってた」

赤沢「あまり登山はしたことないけど、これくらいなら平気かも。あと、どれくらいでゴールなの?」
大桃「マップを見ると、もうちょっとですね。思ったよりアップダウンがあったけど、このペースなら15分くらいで着くと思いますよ」

一休みしたら、湘南平を目指して出発。この辺りは、ゆるやかなハイキングコースが続くため、足取りも軽く楽しそうに歩く4人。
『GO OUT遊歩倶楽部』は、アソビの延長で歩くがモットー。まさに“遊歩”を満喫。


そして意外とすぐに浅間山に到着。山頂らしき場所には、浅間信仰の社もあるので、こちらも参拝。
富士山を御神体として祀る信仰のため、見晴らしのよい山頂や高台に社があることが多いが、この時期は新緑の葉が生い茂り、富士山はあまりよく見えなかった。

浅間山を後にして5分ほど歩くと、湘南平のランドマークともいえるテレビ塔が見えてきた! いよいよゴール目前。俄然、さらに足取りが軽くなる。
湘南平に到着。一気に視界が広がった!

そしてハイキングコースの林間を抜けると目的地の湘南平に到着! 視界が一気に広がり、湘南の海や富士山、相模平野などが一望できる、超開放的な空間になった。

4人とも周りを見渡しながら、目の前に広がる広大な景色に大興奮。山頂というより見晴らしのいい丘という雰囲気が近い。
大桃「うわー、ここはヤバいっすね。めちゃくちゃ気持ちいい!」
赤沢「確かに! がんばって歩いた甲斐があるかも!」
キャン「懐かしいなー。じつは学生の頃にデートで来たことがあって……」
辻井「そうなんですね。名前は知っていたけど、初めて来ましたよ!」

湘南平は、平塚市にある標高約180mにある台地で、「夜景100選」や「平塚八景」にも選ばれている関東を代表する景勝地のひとつ。台地内は広い公園になり、展望台とテレビ塔が建てられている。

そして湘南エリアではデートスポットとしても有名。80年代からテレビ塔の金網に、恋人たちが名前を書いた南京錠を掛けて施錠する『愛の南京錠』という行為が流行り、“愛ノ言葉 鍵に書いた湘南平”なんて歌われたことも。
360°のパノラマ絶景は、息を呑む美しさ。


展望台に上がると、360°のパノラマ絶景が眼下に広がる眺望絶佳。富士山や丹沢はもちろん、江ノ島から三浦半島まで相模湾も一望できる。

そんな展望台の最上階で、しばし景色を眺める4人。クルマなら大磯駅から15分くらいだし、バスも出ているから気軽に訪れることができるが、ジブンの足で登ってきたから、感動もひとしおかも?
大桃「360°で見渡せるのがいいですね。海も山もよく見える」
キャン「昔は夜景を観に来たけど、昼間の抜け感も最高ですよ!」
辻井「でも夜景もよさそう。デートスポットになるのもわかります」
赤沢「これはカギをかけたくなる(笑)」
絶景スポットでコーヒーブレイク。


パノラマ絶景を堪能した後は、大磯の街並みと相模湾が見下ろせるベンチスポットでコーヒーブレイク。
湘南平は火器厳禁なので、辻井さんはクラフトコーラとアップルジュースを割ったドリンクを用意。おつまみのトレイルナッツもあり、カフェさながらのおもてなし。

キャンさんはストーブが使えない状況を見越して、保温ボトルに熱湯を持参。登山のときは山頂でコーヒーを飲むのが定番らしく、慣れた手付きでドリップコーヒーを振る舞ってくれた。


大桃「ありがとうございます! いただいてばかりで、すいません(笑)」
キャン「いやいや、ゆっくり味わってくださいね」
赤沢「コーヒーもジュースも、最高に美味しいです!」
辻井「この景色を見ながら味わうコーヒーは、やっぱり格別ですよね」

絶景と青空カフェを満喫したら、駅に向かって下山。帰りは高麗山経由ではなく、湘南平から大磯駅までの最短ルートを使う。
この道で行けば駅まで2kmくらいなので、かなりショートカットできる。しかも行きと帰りで違うルートを選べば、飽きずに歩けるから一石二鳥。
おつかれさま。最後はカフェでプチ打ち上げ。


駅に着いたら、ちょうど昼過ぎだったので、早めの打ち上げも兼ねて、近くのカフェで軽食ランチをすることに。
4人ともお酒は大好物ということで、ビールで乾杯! といきたいところだけど、まだお昼だしクルマで来ているメンバーもいるため、クリームソーダやレモネードで乾杯。
赤沢さんは違和感ないが、おじさんたちの少年のような笑顔が無駄に眩しい。

そしてこのカフェの名物料理というカレーも堪能。食事をしながら、今回のハイクについて振り返ってもらった。
キャン「天気もよくて最高でしたね。街歩きと山歩き、どっちも楽しめたし」
辻井「歴史を感じながら歩いたことなかったから、それが新鮮だったかも」
大桃「登山というより、散歩の延長のアクティビティって感じですよね。いろいろと学びも多い1日でした」
赤沢「普段、運動不足のワタシでも楽しめるコースでしたね。とりあえずガチ山じゃなくてよかったなと(笑)」
GO OUT遊歩倶楽部、次はどこを歩こうか。

ということで、GO OUT遊歩倶楽部1回目は、旧街道と低山ハイク、そしてパノラマ絶景も楽しめる、盛り沢山の内容となった。
もちろん今後も街や山に限らず、いろんなスポット巡る予定。移り行く景色を眺めたり、自由気ままに無駄話をしたり、歩いているジカンは最高のリフレッシュになるし、意外な出会いや新たな発見があることも。
“遊歩”は誰もが気軽に楽しめる、最も身近なアクティビティなのだ。さて、次はどこを歩こうか。
Photo/Kenji Fujimaki
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