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飛行機での小旅行におすすめ! アウトドア派のための“機内持ち込みOK”なバッグ活用術。【vol.2 新作検証編】


車や電車で手軽に行けるキャンプや旅行もいいけれど、最近はなんだか飛行機旅が気になる! ということで、機内持ち込みバッグ特集の2回目。今回は、GO OUTでお馴染みの人気ブランドから機内持ち込みバッグ※ 5種を厳選し、機能や使い勝手を検証してみることにする。

※バッグ及びスーツケースの機内持ち込み可能サイズは各航空会社によって異なる基準があります。本記事に登場する商品も航空会社によっては持ち込みができない場合もございますので了承ください。

【vol.1 パッキング編】はこちら

企業やブランドに関わるプロモーション企画や商品ディレクションのほか、イベントの制作運営などマルチに活躍する、tensixクリエイティブプロデューサー 月岡徹さん。飛行機での旅行に慣れている月岡さん的視点で、今回5つのバッグを検証してもらった。
 

1.小分けスタイルに最適な、マタドール セグ45 ダッフルパック。

Matador SEG Duffle Pack 45L ¥28600

バックパック、ダッフルバッグ、パッキングキューブを掛け合わせた「Matador(マタドール)」のDuffle Pack(ダッフルパック)は、45Lの容量を5分割し、タイプ別、曜日別、サイズ別にセグメント化されたジッパーポケットによって整理できるのが特徴。大きさはH55.88 × W26 × D23.39cmと使いやすいサイズ感で、重量が1134gと軽く仕上がっている。

バッグ本体はブックオープニングスタイルの大開口で、靴などの大きめサイズのアイテムの収納が簡単に行える。ダッフルバッグとして使用する際は、ショルダーストラップの下の部分を外して、背面に収納することができる。また、上部フラップをぐるりとフルオープンにも出来るので、アイテム別に小分けのバッグを詰め込むという使い方も可能だ。

ポケットにアクセスするためのすべてのジップには止水ファスナーが使われており、引き手のドローコードにはラバーを巻いて握りやすく工夫されている。

月岡さんなら、このマタドールのダッフルパックをどのようにパッキングするか聞いてみた。

「自分だったら曜日や日ごとで分けずに、ジャンル別で分けます。ここは上着、ここはボトムスみたいな。それで、一番下のところにサンダルを入れるとか。各ポケットがすごく広いので、中のコンポーネントを使わずに、ここだけでパッキングできてしまうんですね。

で、かさばる物や長尺の物など必要であれば中を使う。もしくは自分のように小分けのパッキングバッグに入れて、中のコンポーネントに押し込む。使う人の好みでどちらの入れ方でもできちゃうのは面白いと思います」

2. 機能満載のアウトドア派スーツケースなら、グレゴリー クアドロプロ 22。

GREGORY QUADRO PRO 22 ¥40700

数ある「GREGORY(グレゴリー)」のラインナップの中でもこちらは小型スーツケースのカテゴリーに属するが、アウトドア派に嬉しい機能が備わっている。

湿気・臭気・汚れを移すことなく、濡れたり汚れたりした衣類やギアを他のものと分けて収納できる“アクティブシールド・コンパートメント”は自動車のガラスをリサイクルした素材で作られており、取り外しも楽で掃除しやすい。また抗菌加工が施されているので、臭いの原因となるバクテリアの増殖を防止する。

サイズはH57.2×W35.6×D22.9cmで、重さが3.47kg、容量は42L。アクティブシールド・コンパートメントは、ふたつのコンポーネントの間にファスナーによって装着されており、容易に取り外しが出来るようになっている。

そしてこのバッグの特筆すべき機能といえるのが、バッグ上部に付けられたジッパー式コンビネーションロックと USB充電ポート。ケース内部に高速充電コードに接続可能なパワーバンク用ポケットハードケースを内蔵しており、コンビネーションロック横USBポートに繋いで飛行機の待ち時間に充電しながら待機できるのは嬉しい機能だ。

こちらのキャリーバッグ、月岡さんだったらどのように使いこなすか聞いてみた。

「1〜2泊の荷物は余裕で入りますね。行けて3泊分、それ以上は別のバッグの出番になると思います。ハンドル側の底の凹凸がすこし気になりますが、固いものを乗せなければ問題ないかと。内側に小さなポケットがたくさんあるし、アクティブシールド・コンパートメントに洗濯物を放り込んでおくことができるのは嬉しい機能です。

さらにケース外側にあるUSBポートは便利ですね。ポータブルバッテリーって、航空会社のセキュリティの関係上、預け入れ荷物の中には入れられないじゃないですか。このバッグなら手荷物として機内に持ち込めるので重宝しそうです」

3. バッハのドクターロール 40Lは、他にはない「がま口」システムが魅力!

BACH Dr.Roll 40L ¥48400

お次はこちら、「BACH(バッハ)」を代表する定番アイテムとなったDr.Duffle(ドクターダッフル)を、車輪付きのトロリー仕様へとアレンジした新モデル、Dr.Roll(ドクターロール)の40Lだ。

バッハからは約7年振りとなるトロリータイプの登場で、以前のモデルは背面にウッドパネルを採用していた。ただルックスの良さとは裏腹に、その重さがややマイナスだったという。今回は軽量性、耐久性に優れたハードケースに変更し、表のデザインはバッハを代表するバッグとなったDr.Duffelのデザインをアレンジ。使い勝手にも優れた新しいトロリーバッグが誕生した。

収納されているショルダーストラップを出して月岡さんに背負ってもらった。底材のハードケースとタイヤが外側に出るので見た目はゴツいが、悪路などでトローリーが使えない場合は役立ちそうだ。

「マテリアルはコーデュラ素材で結構ハードな感じですけど、がま口のような開け口が面白い。目的地に着いてからガバッと開けられるがいいですよね」と、月岡さんはこのダイナミックな開け方が気に入った模様。

「それと深さがあるので、結構荷物は入りそうです。ポケットが多いのも好感持てますね。ただこれも底面にハンドル収納バーが付いていて、凹凸は多少気になります。やはり服とかの柔らかいものを底に入れることになりますね。がま口を閉めた状態でもサイドに付けられたジップでアクセス出来るようです。」

4. 使い勝手では、ザ・ノース・フェイス ローリングサンダー22インチが一枚上手!?

THE NORTH FACE Rolling Thunder 22inch ¥40700

そして「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」を登場させないわけにはいかないだろう。ということで数あるバッグコレクション中でも人気の高いロングセラーのキャリーバッグ、Rolling Thunder(ローリングサンダー)シリーズから、カモフラージュ柄の“ニュートープグリーンペインテッドカモプリント”をチョイス。

汚れや水濡れに強い素材、1000デニールポリエステルTPEラミネートを使用したホイール付きのウィーラーバッグで、サイズはH35 × W53 × D21cmで40Lの容量があり、重量は3kgを若干超える。シンプルながら多彩な機能が備わっており、例えば上部ハンドルの下にも靴や小物を仕舞えるポケットが付いていたり、フラップ裏にはメッシュのジッパーポケットがあったりと、一つ一つのディテールの完成度が高い。

また、背面に成型モールドパネルを採用することで耐久性は抜群。重いギアなどを収納しても型崩れせず、しかも最新モデルは赤い大型のホイールがより丈夫な素材に変更されているから、どこを転がしてもがっしりした安定感がある。

テレスコープハンドルは、両サイドにボタンが付いてどちらからでも伸縮の操作でき、ハンドルバーは適度な太さがあるのでガッチリと握りやすい。マットブラックで仕上げられたアルミニウム製のステーには“NEVER STOP EXPLORING”という文字が記されており、旅人心がくすぐられる。

月岡さんには1〜2泊用に小分けしたポーチを入れて使い勝手をチェックしてもらった。

「とにかく設計がめちゃくちゃシンプルで良いです。2泊以上の旅支度でも余裕でイケそうですね、3〜4泊でも大丈夫かな。フラップ上部と裏側にもポケットがあり、防水系の表地も◎。何より頑丈そうで安心感がありますよね。底の部分が箱状なので、これを工具箱代わりに使っている人もいますよ」

5. 完璧な防水性を求めるなら、エフシーイーのコーデュラ ドライ 2 ウェイ トロリー をチョイス。

F/CE. CORDURA DRY 2 WAY TROLLY ¥49500

コーデュラ製の500デニール オックス・ナイロンを使用した「F/CE.(エフシーイー)」のトロリーバッグはなんと無縫製。すべての繋ぎ目は特殊な接着により組まれているので防水性も高い。トロリーとしてだけでなく、背面には リュックとなるショルダーも装備される2WAY仕様だ。

ハンドルなどの取り付けにステッチが必要な部分には、生地との間に別生地を一枚挟みこんだ上で縫製を行ってるため、 ステッチからの浸水も完全に防ぐよう設計されている。また、背面にはショルダーストラップが内蔵されており、思いがけない悪路での移動を余儀なくされた時にこのストラップを利用して背負えるのは、フィールドを意識した旅では大きなプラスとなるだろう。

ハンドルは、シングルステーのプッシュ式。”PUSH”ボタンを押すと、ハンドルがポンと出てくる。月岡さんが1〜2泊用に仕分したバッグを詰めて検証し、さらにその状態でショルダーストラップを出して背負ってもらった。

「わりと高さがあり、この1〜2泊セットを詰めてもまだ余裕があるので、サンダルや靴なんかも入れられそう。3泊分くらいはいけそうですね。ただ底が深いわけではないので、あまり多くの荷物を詰め込もうとすると、少しやりづらさは出ると思う。

それでも防水仕様で軽量というのは、フィールドに持ち出した時のアドバンテージが大きいですね。ショルダーストラップは上部から引き出して、サイドのDリングにはめる簡易タイプなので、常に背負って動き回るというよりも、やはりウィールキャリーが主体の旅に向いてると思います」

というわけで、今回はアウトドア系の機内持ち込みバッグ5種をご紹介しつつ、月岡さんに使い勝手の検証をしてもらった。

もちろん、ここで紹介したもの以外にもスタイリッシュな機内用バッグは数多く販売されているので、自分の使い方や旅スタイルに合ったモデルをチョイスしてほしい。

【vol.1 パッキング編】はこちら

Photo/Teruyuki Yoshimura

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