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デザイナーがAIを利用して「DXマガジン」のロゴを作ってみた。


企業やブランド、製品・サービスを視覚的に印象づける役割を持つ「ロゴ」。多くの企業がブランドや製品・サービスのイメージを確立する手段としてロゴ制作に力を入れています。しかし、誰もが認めるロゴはそう簡単には作れません。制作には時間を要することも珍しくありません。そこで今回、こうした課題を解決できるのではと期待される画像生成AIサービスを使ってロゴづくりにチャレンジします。DX専門のオンラインメディア「DXマガジン」のロゴを画像生成AIサービスに作らせてみました。

ロゴの制作は一般的に、企業やブランド、製品・サービス担当者にヒアリングし、目的や想定オーディエンスの把握、競合分析などを実施します。その後、リサーチ作業を介して業界動向やデザイントレンドも分析します。コンセプトの開発から試作しレビューといった工程を経たのち、はじめてロゴとなります。どんなにシンプルなロゴであっても、創り出すまでには多くのプロセスが存在します。

今回はオンラインメディア「DXマガジン」のロゴを画像生成AIサービスで作ってみようと思います。

スーパーロゴデザイナ「ロゴ作る君」はすごかった。

Chat GPTはロゴを作る機能を備えていません。そこで「DALL·E3」というChat GPTと連携した画像生成サービスである「スーパーロゴデザイナ『ロゴ作る君』」を使うことにします。

まずはどんな出力ができるのかやってみましょう。デザイナーである筆者の場合、スケッチから発想する昔ながらの進め方をしており、まったく検討もつきません…。
とりあえず、次のようにロゴの制作を依頼してみました。

筆者:DXマガジンというDX系のWEBメディアのロゴを作ってもらえますか?

すると「ロゴ作る君」は次のように返答してきました。

スーパーロゴデザイナ「ロゴ作る君」:もちろんです!DXマガジンのロゴをデザインするにあたって、いくつか質問させていただきます。
1.このWEBメディアはどのような対象者を想定していますか?例えば、業界の専門家、一般消費者、テクノロジー愛好者など。
2.DX(デジタルトランスフォーメーション)というテーマに合わせて、ロゴに取り入れたい特定のイメージや要素はありますか?例えば、デジタル技術のアイコン、変革を象徴するシンボルなど。
3.ロゴのスタイルに関してお好みはありますか?例えば、モダン、ミニマリスト、フューチャリスティックなど。
4.ロゴで使用したい色や、避けたい色はありますか?
5.ロゴにテキスト(例えばメディアの名前やキャッチフレーズ)を含めたいですか?

うーん…。すごい勢いで質問責めにあってしまいました。ここまで質問されると、回答する気が失せてしまいそう…。しかし、めげずにきちんと回答することにします。

筆者:
1.対象者:DX系のメディアで、ビジネスマン中心。ベンダーさんや事業会社さん、もしくは自治体など
2.テーマにあわせて入れたい要素:WEBメディアでスマホがメインで読まれている、リーダビリティが高くあまり余計な要素はいれないが、どこか正統派でアナログな雰囲気も入れたい。
3.ロゴのスタイル:オーソドックスでタイポグラフィ中心
4.ロゴで避けたい色:補色関係で派手なコントラストは避けたい
5.ロゴにテキスト:人を育て、企業を変え、未来をつくる。

と回答。するとすかさず、「ロゴ作る君」は次のように返答してきました。

スーパーロゴデザイナ「ロゴ作る君」:DXマガジンのロゴに関するご要望を踏まえて、以下のようなコンセプトを考えました。
ターゲットオーディエンス:ビジネスマン中心で、ベンダーや事業会社、自治体を含む幅広い専門家向け。プロフェッショナルで信頼感のあるデザインを心掛けます。
デザイン要素:スマートフォンでの閲覧を意識し、リーダビリティを高めるシンプルさを重視。しかし、どこかにアナログな温かみや正統派の雰囲気も織り交ぜます。
スタイル:オーソドックスでタイポグラフィ中心のデザイン。モダンだが時間を超越した感じを出し、長期にわたって使用できる普遍的な魅力を持たせます。
色彩:派手な補色を避け、落ち着いた色合いでプロフェッショナルな印象を与えます。色の選択はブランドのイメージを強化し、視覚的な快適さを提供します。
テキスト:「人を育て、企業を変え、未来をつくる」というメッセージを含め、インスピレーションを与えるポジティブな影響をロゴから発信します。

だいぶ具体的にイメージを絞り込もうとしていることが窺えます。こうしたやり取りは、これまでのロゴ制作でも「ヒアリング」という形で同様の工程を踏んでいますね。AI時代になっても「ヒアリング」は重要。「ロゴ作る君」が提示したこれらのコンセプトは、デザインの作業工程でも見逃してはならない項目、と言えますね。

なお、「ロゴ作る君」は上記のコンセプトに加え、フォントやロゴに含めたい具体的なイメージも教えてほしいと回答してきました。そこで筆者は、フォントについて「セリフの太め」と指示しました。これらを踏まえ、制作するロゴの概要は以下の通りになりました。

フォント: セリフの太めで、読みやすく、かつ印象的。プロフェッショナルさと信頼性を演出し、DXマガジンの品格を高めます。
スタイル: タイポグラフィ中心のオーソドックスなデザインで、シンプルながらも記憶に残るビジュアルを目指します。
カラースキーム: 落ち着いた色合いを選択し、視覚的に快適でありながらプロフェッショナルなイメージを強化します。
デザイン要素: スマートフォンの使用を意識したリーダビリティの高いデザインで、現代的ながらもどこか懐かしい、アナログな雰囲気を含ませます。
テキスト: 「人を育て、企業を変え、未来をつくる」というフレーズを含むことで、インスピレーショナルで前向きなメッセージを伝えます。

「ロゴ作る君」の回答はとにかくすごい勢い! コミュニケーションも図れているし、なんだかイイ奴に思えてきます(笑)。では早速、この時点でロゴの生成を依頼してみることにします。すると、「ロゴ作る君」が具体的に制作してきたロゴは図1の通りです。

図1:「ロゴ作る君」が生成した「DXマガジン」のロゴ

「ロゴ作る君」はロゴを生成するにあたり、次のような補足のコメントを返してきました。

スーパーロゴデザイナ「ロゴ作る君」:ビジネスプロフェッショナルを対象としたデジタルトランスフォーメーションに焦点を当てたWEBメディア向けのロゴで、読みやすさを強調した太めのセリフフォントを中心に、オーソドックスかつ現代的なスタイルを採用しています。色彩は控えめで、プロフェッショナルさと信頼性を伝えるデザインに仕上がっています。

正直、なかなかやりますね。コンセプトに沿っているし、そこはかとなく感じるSF感には個人的に好感を持てます。しかし、いろいろな要素を盛り込みすぎという印象があります。そこで、エレメントを減らし、「DX」をもっと目立つように制作し直すよう依頼してみます。すると、「ロゴ作る君」はロゴを作り直してきました。それが図2です。

図2:作り直したロゴ

おいおい…スペルが違うよ。文字化けしたような漢字が「東京」みたいに読めて、ブレードランナー感あって嫌いじゃないのですけどね。頼み方が悪かったようです、さらにいくつか頼んでみます。

筆者:モノクロベースでいくつかパターンを出してみてください。

図3:モノクロで依頼した複数のロゴ案

おお! これはアイデアソースになりますね、まったく自分にはないスタイルでやってきました。ピンタレストや画像検索でリサーチすると、似たような自分が好きなアイデアばかり見てしまうので、この使い方は有効かもしれません。

アタマの中以外にもデザインソースのライブラリができたようなものです。ものの数分でこの程度の草案ができるなんて…。これからのロゴ制作はもちろん、デザイナーの働き方は大きく変わる。そんな未来がすぐそこに来ていると感じました。もしくは、デザイナーの働き口はなくなる…。そんな恐怖さえ感じる体験でした。

関連リンク
スーパーロゴデザイナ「ロゴ作る君」
https://chat.openai.com/g/g-nPanZDwQ5-suparogodezaina-rogozuo-rujun

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