足のむくみの原因は下半身の静脈血が滞ることにあります。下半身に滞留した血液から水分が染み出して、それが過剰に溜まった状態が足のむくみです。それでは、静脈血の滞留はなぜおこるのでしょうか? そこには加齢によるふくらはぎの筋力低下が影響しているのです。
足のむくみの原因は下半身の静脈血
足のむくみで水分が溜まるのは、血管内でも細胞内でもありません。専門家の間でサードスペースと呼ばれる場所になります。
足のむくみの原因は、下半身の静脈血が滞ること。毛細血管の中に染み出した水分は、再び静脈に戻るかリンパ管に流されるのが通常です。
ところが、静脈血を押し上げる力が不足すると、血管からサードスペースに染み出した水分が過剰に溜まってしまいます。静脈から心臓へのリターンが追いつかなくなるのです。こうして、サードスペースに水分が過剰に溜まった状態が足のむくみとなります。
足のむくみの原因となるメカニズム
これが下半身の静脈血が滞ることが足のむくみの原因となるメカニズムです。それでは、下半身の静脈血の滞りはどうしておこるのでしょう? 原因のひとつが、血流を心臓に向かって押し上げる静脈の弁の力の低下です。
心臓から送り出された血液は、全身を巡って心臓に戻ります。しかし、下半身を巡った血液は重力の影響ですんなりと戻りません。そこで用意されているのが静脈の弁。一方向に血液が流れるように血管の内部に弁がついているのです。
そして、この弁を動かすのがふくらはぎの筋肉。すなわち、ふくらはぎの筋力の低下が足のむくみの原因となるのでした。