腹筋の鍛え方は意外に難しいもの。よくありがちな間違いが、股関節を軸にして上体をおこす腹筋の鍛え方です。しかし、腹筋の役割は体幹の関節を動かすこと。すなわち、背骨を折り曲げることを頤使しなければなりません。腹筋の鍛え方はまず役割を理解することが大切なのです。
腹筋の鍛え方は背骨を意識する
筋肉の鍛え方として、ターゲットとする筋肉の動きを意識すると筋トレ効果はアップするもの。力こぶとなる上腕二頭筋を鍛えるなら、ひじを曲げ伸ばしで収縮・伸張する筋肉を意識します。
それでは、腹筋の鍛え方ではどの関節を曲げ伸ばしすることを意識すればよいのでしょう? じつは全身にある筋肉の中でも、腹筋は少し特殊な構造と役割を担っています。
というのも、通常の骨格筋は1~2個の関節をまたいで付いていて、その関節を曲げたり伸ばしたりするのが役割です。しかし、腹筋が動かす関節は背骨。背骨を動かして体幹をコントロールしています。
腹筋の鍛え方は役割の理解が大切
筋トレは動かす関節が多くなればなるほど難易度が高くなるもの。上腕二頭筋を鍛えるのは単関節運動のため簡単です。これがスクワットになると、複数の関節を使うため筋トレ難易度はアップします。
そして、腹筋が動かす背骨は小さな椎骨が集まって構成されたもの。いわば関節の束といえるでしょう。だからこそ、腹筋の鍛え方は難しいのです。
腹筋の鍛え方はまず、体幹を折り曲げるという役割を理解することが大切。椎骨1つ1つを曲げていくようにして背骨を動かします。そして、みぞおちあたりを軸にして折り曲げるのが、腹筋の鍛え方のポイントなのです。