筋肉は貯蓄できません。若いころにスポーツをしていたからといって、その筋肉がそのまま残ることはありえません。しかし最近の研究では、筋肉は鍛えられて太くなったことを記憶していることがわかってきました。じつは筋トレの効果はいったん中断しても維持されるのです。
筋トレ効果は中断しても変わらない
実際、筋トレを中断しても筋肉が太くなったという実験があります。これは、週3回の筋トレを24週間ずっと続けるグループと、週3回の筋トレを6週間続けて3週間の中断…を3回繰り返したグループを比較したもの。どちらも合計24週間の筋トレを行ったことになります。
普通に考えると、24週間ずっと続けたグループのほうが筋肉が太くなると考えるところ。ところが、どれだけ筋肉が太くなったかを2つのグループで比較すると、どちらも筋肉が太くなった程度は同じ。筋トレの効果は変わりませんでした。
6週間の筋トレで筋肉が太くなったあとに3週間の中断を入れると、たしかに筋肉は落ちていきます。しかし、次の6週間の筋トレが始まるとすぐに筋肉が鍛えた状態に戻って、中断していない筋トレ効果に追い付くのです。
筋トレ効果は再開してすぐに現れる
このように、筋肉は鍛えられて太くなったことを記憶しています。このため、筋肉はいったん鍛えて太くすると、筋トレを中断しても大丈夫。筋トレを再開すれば、すぐに効果が現れるのです。
もし仕事や生活が忙しくて筋トレを続けることができなくなって、筋肉が落ちてしまっても落ち込む必要はありません。筋トレは一度始めたら、ずっと続けなければならないわけではないからです。
その意味で、若いころにやっていたスポーツを再開するのは大いに意味のあること。筋肉の記憶という観点からも、スポーツの骨を脳が記憶している観点からも、メリットがとても大きいといえるでしょう。
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