ふくらはぎがぽってりした状態を甘く見てはいけません。ぽってりふくらはぎには、重大な病気が隠れている可能性があります。慢性的なふくらはぎのぽってりは慢性静脈不全という病気です。ふくらはぎの大切な役割を理解するとともに、ふくらはぎがぽってりする原因を見ていきましょう。
ふくらはぎのぽってりは筋肉の弱まり
全身をめぐる血液のうち動脈は、心臓のポンプ作用で強く送り出されるため問題はありません。問題は心臓のポンプ作用には頼ることができない、心臓へ戻る静脈。しかも、足にある血液は重力に逆らって心臓まで戻る必要があります。静脈の血液は戻りが悪く、血流障害になりやすいのです。
ここで、静脈の血液を心臓へ戻す原動力となるのがふくらはぎのポンプ作用。ふくらはぎのポンプ作用は「第二の心臓」といわれるほど、重要な役割を果たしています。
ここで、歩く機会が昔に比べて少なくなったのが現代人。1日じゅう座りっぱなしや立ちっぱなしというケースもあります。そうなると、ふくらはぎの筋肉は弱まり、ふくらはぎのポンプ作用の働きが悪化。その結果おこるのが、ふくらはぎのぽってりです。
ふくらはぎがぽってりする原因とは
ふくらはぎのぽってりは、静脈の血液が足に停滞することで静脈内の圧が高まることでおきるもの。毛細血管から水分が染み出してしまうのが、ふくらはぎのぽってりの原因です。
そして、ふくらはぎのぽってりは軽視できません。ふくらはぎのぽってりが慢性化した状態は、慢性静脈不全という病気です。慢性静脈不全が悪化すると、下肢静脈瘤が出現。下肢静脈瘤がひどくなると、レーザー治療などが必要です。
また、静脈の血液が滞っていると血栓ができやすくなります。この血栓が肺動脈に詰まるのが、エコノミークラス症候群。たかがふくらはぎのぽってりと放置すると、このような病気のリスクがあるのです。
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