「イミダペプチド」は疲労回復に効果のある成分。鶏胸肉などに多く含まれています。これは渡り鳥や回遊魚のスタミナ減ともいうべき成分。細胞が酸化して傷つくのをイミダペプチドの抗酸化作用が抑えてくれます。イミダペプチドが多く含まれる食材を紹介しましょう。
イミダペプチドが抗酸化作用を発揮
疲労回復に関する研究が近年、目覚しく進歩しています。そのなかで、ふだんよく口にする食材にも疲労回復に効く成分が豊富に含まれていることがわかってきました。
それがイミダペプチドです。イミダペプチドはタンパク質の一種。鶏胸肉に多く含まれています。渡り鳥は何百キロも休みなく飛び続けますが、その疲労回復メカニズムの研究から、羽根の付け根にあるイミダペプチドの存在が注目されたわけです。
イミダペプチドの効果は、細胞が酸化してさびて傷つくのを防いで、細胞の機能低下を抑えるというもの。いわゆる抗酸化作用を発揮するのです。カツオやマグロなど高速で泳ぎ続ける回遊魚にも多く含まれています。
イミダペプチド食材で疲労回復
実際、とある実験ではイミダペプチド200mgを2週間摂り続けると、約8割以上の人が疲労回復効果が得られたという結果が出ています。イミダペプチド200mgという分量は、鶏胸肉にすると約100gです。
そんなイミダペプチドが多く含まれる食材は下記のとおり。いずれも100gあたりの含有量になります。
【イミダペプチド食材】
- 鶏胸肉 1,223mg
- 豚ロース 928mg
- 豚もも肉 833mg
- カツオ 811mg
また、イミダペプチドには記憶力の低下を抑える働きもあります。中高年を対象に、朝晩の食事に3か月間イミダペプチドを摂取した結果、脳の記憶に関連する部位の萎縮が抑えられたのです。
■「鶏胸肉」おすすめ記事
疲労回復の食べ物といえば「鶏胸肉」になる理由
BCAA効果を期待するなら鶏肉とカツオとマグロ
■「疲労回復」おすすめ記事
筋肉疲労を回復するには「積極的休養」が一番
疲労回復のクールダウンは最大時の40%の運動
クールダウン「主運動を軽めに」で疲労回復
疲労回復のバロメータ「乳酸」のメカニズム
運動後のシャワーで筋肉疲労が回復する理由
筋肉痛は超回復のチャンス!でも過労には注意
超回復が嘘なのは前提が間違っているから
【関連リンク】
胃下垂の治し方!!インナーマッスルを鍛えるべし
鼻づまりを10秒で治す方法「脇の下にコブシ」
低気圧の頭痛を治すなら酔い止め薬を飲むべし
ゾンビ体操1日3回で30分間のウォーキング効果
ふくらはぎの筋肉は短距離と長距離で大きく違う