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オービスが赤切符の速度オーバーから作動する理由



路上に設置されたカメラと赤外線ストロボで、速度違反の車両を自動的に撮影する無人式のスピード取り締まり装置が「オービス」です。よく「オービスに撮影されると一発で免許停止」といわれています。はたして、オービスが速度違反で自動的に撮影するスピード違反は赤切符以上なのでしょうか。


オービスが赤切符の速度オーバーから作動する理由


オービスは赤切符の速度違反を撮影


基本的にオービスは、極めて悪質な違反車を撮影することになっています。その目安となるのが、赤切符の違反。赤切符とは、違反点数が6点以上の重い違反のときに渡される「交通切符告知票」のことです。ちなみに、青切符は6点未満の軽微な交通違反が対象となっています。


赤切符を渡されるということは、交通違反の前歴がなくても最低6点が加算されるため、少なくとも30日の免許停止ということ。前歴によっては免許取消などの処分もありえます。


速度違反で赤切符となるのは一般道で超過30km/h以上、高速道で超過40km/h以上です。つまり、オービスは速度違反を一般道だと30km/hオーバー、高速道だと40km/hオーバーで作動するということです。


オービスの赤切符が占める検挙割合


このため、オービスに速度違反で撮影されると一発で免許停止になるというわけ。逆にいえば、オービスは一発で免許停止になるような極めて悪質は速度のスピード違反でしか作動していません。


実際、取り締まり方法別の速度違反の検挙割合がそれを物語っています。速度違反の検挙は定置式が53.1%、追尾式が43.6%です。定置式とはいわゆるネズミ捕りといわれる有人式の速度取り締まりとレーダーパトカーによる取り締まりのこと。追尾式はパトカーや白バイによる追尾での速度取り締まりになります。


これに対して、オービスによる速度違反はわずか3.3%しか占めていません。この数値を見ても、オービスがとくに悪質な赤切符のスピード違反を取り締まっていることがわかります。


ただし、最近では可搬式の新型オービスが登場。新型オービスの場合、青切符のスピード違反も取り締まっていると報告されています。オービスの作動速度は一概に赤切符の速度オーバーとはいえなくなっているのが現状です。


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