頻尿や尿漏れなど加齢とともに増える尿トラブル。そのなかでも高齢化とともに急増しているのが、夜中にトイレに行きたくなる夜間頻尿です。夜間頻尿とは、眠りについたあと、夜中にトイレに1回以上起きてしまう状態をいいます。夜中のトイレを改善するなら就寝4時間前の入浴が効果的です。
夜中にトイレは骨折のリスクが2倍
じつは、夜中にトイレに起きる夜間頻尿の推定患者数はおよそ4,500万人。40代でおよそ40%の人が、80代にもなると90%以上のほとんどが経験します。まさに、夜中のトイレは中高年の敵といえるでしょう。
夜中にトイレに起きる人は、起きない人に比べて転倒による骨折のリスクが2倍になるといわれています。高齢者の場合は最悪、そのまま寝たきりになってしまう可能性もあるのです。
じつは夜中のトイレは、昼間に足にむくみとして溜まった水分が、夜に横になったときに体の中心に戻ることによって、おしっこが出るという現象。そもそも私たちの体は、加齢とともに足に余計な水分が溜まりやすくなります。
夜中のトイレを改善する湯船の水圧
この状態のままで就寝すると、溜まっていた余計な水分は寝ている間に血流として心臓へ戻ってくるのです。このとき、心臓で血液中の水分量を測るセンサーが働いて、余計な水分を尿に変えてしまいます。その結果、夜中に寝ている間に膀胱に尿が溜まりやすくなってトイレに起きるわけです。
そして、この足に溜まった余計な水分の解消にはお風呂が効果的。湯船に体を浸けと水圧によって足に溜まっていた水分が心臓へ戻りやすくなります。このため、起きている間に尿として排出しやすくなるわけです。
余分な水分が尿として外に出されるには、だいたい2~3時間は必要です。このため、就寝前の4時間くらいまでに入浴しておくと、足に溜まった水分を尿として出す効果が得られます。就寝4時間前の入浴が夜中のトイレを改善するのです。
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