ストレッチというと、静止した姿勢で筋肉を伸ばす動作をイメージしがち。しかし、体を倒したり曲げたりと、動きを加えながら連動する筋肉を合わせて伸ばす動的ストレッチと呼ばれる方法があります。動的ストレッチは、いわゆるラジオ体操の動作。筋温を上げる動的ストレッチはコリやハリも改善します。
運動前には動的ストレッチを行う
多くの人がストレッチと聞いてイメージする、関節の可動域いっぱいに筋肉を伸ばして制止する動作は静的ストレッチと呼ばれるもの。一方、動かしながら筋肉を伸ばすのが動的ストレッチです。
動的ストレッチも静的ストレッチも、筋肉を伸ばすことで体の柔軟性を高めるという点は共通しています。ただし、ストレッチのやり方が異なっているため、得られる効果も違ってくるのです。
運動前に静的ストレッチをする人もいますが、じつは逆効果。静的ストレッチにはリラックス効果があるため、体が休息モードに入ってしまうからです。運動前には動的ストレッチを行うのが効果的なのでした。
動的ストレッチはコリやハリを改善
能動的に体を動かしながら筋肉を伸ばす動的ストレッチは、筋肉の収縮を利用して血流量を増大させます。これにより、筋肉の温度である筋温が上昇。酸素や栄養分の流れも増加するのです。
このため、運動に使う筋機能を目覚めさせる効果だけでなく、筋肉のコリや痛み、ハリなどを改善する効果も期待できます。また、慢性化した悪い姿勢や動きのクセをリセットする効果も期待できるのです。
とはいえ、動的ストレッチはリズミカルに筋肉を大きく動かすため、運動不足の人がいきなり行うと、逆に筋肉を痛めてしまう場合もあります。動的ストレッチは最初はゆっくりのペースから、徐々に動きの速さや強度を上げるのが正解です。
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