コアトレーニングとは、読んで字のごとく「体のコア」を鍛えることです。コアとは、手足を除いたいわゆる体幹のなかでも腹腔と呼ばれる部分。上部が横隔膜、下部が骨盤底筋、側面が腹横筋といったインナーマッスルで囲われています。コアトレーニングにどんなメリットがあるか見ていきましょう。
コアトレーニングのターゲット
コアとは腹腔部分である肋骨から下、骨盤より上にある腹部を指します。なぜコアトレーニングが注目されているかというと、この部分が背骨や骨盤の向き、角度に影響を与えるからです。
コアトレーニングのターゲットとなる腹腔には、骨格が背骨しかありません。四本足で立つ動物のお腹を見ると、ぽっこりと垂れていることが分かります。内臓が詰まっているにもかかわらず、骨で囲まれていないためです。
もちろん、この構造は人間も同じ。それでもお腹が垂れていないのは、お腹の空洞を覆っているインナーマッスルが腹横筋のおかげ。背骨からお腹を包むように付いている腹横筋によって、動物ほどお腹が垂れないわけです。
コアトレーニングで正しい姿勢
このため、腹横筋をコアトレーニングで鍛えることで、前に垂れてしまったぽっこりお腹を元に戻すことが可能。いわゆる内臓下垂といわれる状態をコアトレーニングが解消してくれるわけです。
さらに、コアトレーニングによって腹横筋をはじめとする腹腔を覆っているインナーマッスルを鍛えると腹圧がアップ。すると、自然と背筋が伸びるというわけです。背骨や骨盤の向きが正しい位置になります。
コアトレーニングの効果はぽっこりお腹の解消だけでなく、正しい姿勢の維持にまで波及。それが猫背や肩こり、腰痛までも改善してくれます。コアトレーニングはヒトが快適に生活するためには不可欠といえるでしょう。
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