運動前の準備体操に静的ストレッチを行い人が多いでしょう。しかし、静的ストレッチは逆に、ケガの原因になる可能性があります。運動前にするべきはむしろ動的ストレッチ。動的ストレッチは柔軟性と筋力をアップするので、パフォーマンス向上とケガ防止に効果があるからです。
動的ストレッチはケガの予防になる
最新の研究では、運動前の静的ストレッチにケガの予防効果がないことがわかっています。むしろ筋肉が腱が伸びてしまって肝心な場面で力が入らず、ケガの原因になることもあるのです。
運動前に推奨されているのが動的ストレッチ。静的ストレッチは勢いをつけずに筋肉を伸ばしますが、動的ストレッチは動きの中で筋肉を伸ばしていきます。筋力や瞬発力が上がるので転びにくくなり、捻挫や骨折などケガの予防になるのです。
とはいえ、静的ストレッチが体に悪いかという意味ではありません。たとえば、手足の冷え解消や高血圧・動脈硬化の改善には、静的ストレッチも動的ストレッチも同じように効果的です。
動的ストレッチは運動前が効果的
また、静的ストレッチには、精神のリラックス効果もあります。副交感神経の働きを高めるので、心も体も落ち着いていく効果が得られるのです。寝る前など、これから休むときなどに有効といえるでしょう。
一方の動的ストレッチは、静的ストレッチと逆に交感神経の働きを高める効果があります。その面でも体温や筋力をアップするのです。これから活動するときに有効といえます。
このため、スポーツなどの運動前は動的ストレッチ、運動後のクールダウンに静的ストレッチが行うのが効果的な組み合わせです。ケガを予防しながら、体力回復も期待できます。
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