大腰筋は背骨の下部にあたる腰椎と、大腿骨の付け根とを骨盤をまたぐように結んでいる太くて長いインナーマッスル。足を引き上げるときに働く筋肉で、走るときに重要な役割を果たします。このため、大腰筋トレーニングは走力アップに効果を発揮。ケガ防止にもにも大腰筋トレーニングが大切です。
大腰筋トレーニングの重要性
人間の足は四足歩行の動物の後ろ足に相当します。二足歩行になった現在も、股関節の構造や周辺の筋肉、靭帯の付き方は四足歩行の動物と大差ありません。ここで大腰筋は上半身と下半身をつないでいる唯一の筋肉になります。
そして、足が速くなるために重要なのは、しっかりとしたコアと大腰筋。胸部から腹部にかけての体の中心部分がしっかりと体の軸として機能することが二足歩行のポイントです。そして、そのコアを大腰筋が支えています。
大腰筋トレーニングで走力アップ
実際、オリンピック級のスプリンターになると、大腰筋が非常に発達しています。100m走の記録と大腰筋の太さに相関関係があるというデータもあるほど。だからこそ、大腰筋トレーニングは走力アップに効果を発揮するわけです。
具体的には、陸上男子100m競争の世界記録保持者のウサイン・ボルト選手。通常、体の大きい選手は俊敏さに欠け、スタートも遅れがちになります。しかし、大腰筋が並外れて発達しているのがボルト選手です。
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