筋トレの食事といえばタンパク質をたくさん摂って、脂肪はできるだけ避けるべきと思ってはいませんか? たしかに筋肉の材料となるのはタンパク質ですが、極端に脂肪を抜くことは筋肥大には逆効果。じつは、筋トレの食事には脂肪を摂取することが不可欠だったのです。詳しく見ていきましょう。
筋トレの食事で脂肪の不足は逆効果
筋トレの食事では、脂肪はなるべく摂らないほうがよいと思われがちです。しかし、それは大きな誤解。極端に脂肪を摂らないと、筋トレによる筋肥大には逆効果となってしまるのです。
脂肪は体内でいくつかのホルモンの材料にもなります。そして、そのなかに筋肥大を促進する男性ホルモンがあるのです。脂肪が不足すると男性ホルモンの合成が不十分となり、食事でタンパク質を十分に摂っても筋トレ効果が出にくくなります。
また、脂肪は全身を構成する細胞膜などの材料。極端に脂肪を避けた筋トレの食事では、うまく新しい細胞を作れません。とくに脂肪の占める割合の多い神経細胞が打撃を受けます。すると、体調やコンディションを崩すことになるのです。
筋トレの食事で脂肪は筋肥大の味方
筋トレの食事で脂肪をなるべく避けようとするのは、体脂肪の増減に直結するイメージがあるからでしょう。しかし、摂取エネルギーと消費エネルギーの収支次第。体脂肪の増減は食事で摂る脂肪の割合はあまり関係しません。
どんなに脂肪をたくさん摂ってもエネルギー収支がマイナスなら、不足分を補うために体脂肪は減少します。逆にまったく脂肪を摂っていなくても、エネルギー収支がプラスならプラス分が体脂肪として蓄積されるのです。
とくに痩せ型の人が脂肪を抜い食事をするとエネルギー収支がプラスになりにくく、いくら筋トレしても筋肉がつきません。筋トレの食事では、脂肪は筋肥大の強い味方。タンパク質に比べて、脂肪は2倍以上のエネルギーを持っているからです。
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