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オスカー元副社長の「国民的美少女の判断基準はご両親」発言は、外見至上主義の観点から見てアリなのか?




「ブロードバンドへのエントリーから活用までをカバーした日本最大のブロードバンド情報サイト」を謳うネットメディア『RBB Today』によると、6月23日放送の情報バラエティ番組『この差って何ですか?』(TBS系)で、あの米倉涼子・上戸彩・武井咲らを排出した、30年以上の歴史を誇るオーディション「全日本国民的美少女コンテスト」についての裏話が話題に。同コンテストの主催芸能事務所である『オスカープロモーション』の(元)副社長・鈴木誠司さんがスタジオに登場し、「グランプリに選ばれるのはどういうタイプの女子なのか?」について言及した……のだそう。



 



鈴木さん曰く、コンテストのグランプリに選ばれる子・そうでない子には「明確な判断基準」があるらしく、その差はズバリ! 「ご両親」であるという。

 




12〜13歳の子は5年後、10年後、20年後、どのように変貌していくかが大事。(ゆえに)ご両親の容姿をチェックする。これが比較的簡単なチェック方法です](鈴木さん)






審査当日は、出場する本人に同伴している両親を、最寄りの駅から会場まで、道案内を担当するスタッフを路上に立たせて逐一チェック。具体的なチェックポイントは「両親の身長や顔」。比較的真ん中に(顔の)パーツが寄っているほうが「美人顔」、もちろん「胸」もチェックする……んだとか。さすがオスカープロモーション! いずれ “商品”となる「国民的美少女」の予備軍を、まるで野菜の旨い・不味い、新鮮さを品定めするかのごとく見極める、凄まじいまでの冷徹な審美眼ではないか。



 



ただ、こーいうのって、先日モデル兼女優の水原希子(29)も痛烈に批判していた「ルッキズム(外見至上主義)」問題に抵触しちゃうのでは……みたいな老婆心も頭によぎり、私はこの後追い記事を読みながら、余計なお世話とは承知で一人、ハラハラしてしまった。



 



前出した鈴木(元)オスカー副社長語録を切り取って咀嚼するかぎり、どれもこれもが「ルッキズムの極地」とも表現して相応しい──「あくまで外見! 性格なんて後からなんとでもなる!!」といった強い意志すら感じ取ることができる、デンジャラスな匂いがぷんぷんとただよう発言のオン・パレードである。仮に、ルッキズムがもはやとめどない世界的潮流にあるなら、とんでもなく前近代的な着眼だと一刀両断せざるを得ない。とは言え、日本で申すところの「タレント」とは、メディア上で一般人より優れた外見や話術や演技力・歌唱力……などを披露することによってお金を稼ぐ職業なわけであって、 “性格の良し悪し”までを視聴者や読者に伝えるにも限界がある。そういうヒトたちを束ねる側としては、一人の人間をカボチャや白菜のように扱わなければビジネスそのものが成立しない……のかもしれない。



 



で、私なりの結論! 売り手(=この場合は「国民的美少女になりたい子、もしくは娘になってもらいたい両親」サイド)と買い手(=この場合は「オスカープロモーション」サイド)双方の同意、利害一致があれば、それはそれでノープロブレム。我々第三者がつべこべと文句を垂れる必要も権利もない……ってことではなかろうか? たとえば、ルッキズムや#Me Too的な視点から「ミスコン」を絶滅したけりゃ、 “片方”のミスコン(主催者)自体を批判するばかりではなく、それに嬉々として応募する女性側の意識改革にも着手すべき──とどのつまりがそういうことだろう。


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