女優の中山美穂さんにデート報道がありました。お相手は中山さんより5歳年下のミュージシャン。中山さんの自宅で朝まで過ごしていたことに対するマスコミの取材について、中山さんは「(自宅には)いろんな人が来る」「友達です」と恋愛関係を否定。お相手が妻帯者であることに対しても、「家族ぐるみで仲がいい」とコメントをしたとのこと。恋愛関係はないとはいえ、既婚者を自宅に招き入れ朝まで過ごしていたことについて、世間ではいろいろな意見があるようです。
中山さんは2002年に作家でミュージシャンの辻仁成さんと結婚。長男を出産した後、パリに生活拠点を移し暮らしていたものの、2014年に離婚しました。
離婚の話題が出た当時、夫婦問題研究家として私が注目したのは「妻側の不倫疑惑」ということと「親権を持つのは父親」ということでした。一般的にも妻の不倫が原因で離婚にいたる夫婦が増えつつあるなかでも、女親が親権を持つほうがまだまだ多かっただけに、中山さんではなく、父親である辻さんのほうが子どもを引き取って育てる結論に達したことは新鮮な驚きがありました。
息子さんは当時10歳だったことからも推察できるのは、母親の不倫騒動で子どもながらに心が揺れ動いたのではないか、という点。どんなに幼くても、母親の「女としての一面」を知って傷つかない子どもはいないと思うからです。「今後は息子とふたりで生きていくことになります。ぼくと生きたいと望んでくれた息子の気持ちにこたえられるよう、父親としても頑張りたいと思います」と辻さん自身がつづったブログに、エールを送りたいと思った人も多かったのではないでしょうか。
実際、離婚をする際に「母親として」ではなく、「ひとりの女性として」生きていく選択をするケースも増えています。「妻の浮気や不倫により離婚にいたった」「親権を手放しても好きな男性と一緒になりたい」というように、離婚の背景に夫とは別の男性の存在がある場合はとくに顕著。「このまま子どもの母親として人生を終えていくより、女性としてもうひと花もふた花も咲かせて生きていきたい」と考えて離婚を決断する女性もいるのです。
夫婦がお互いに自分の幸せをつかむために離婚という道を選ぶなら仕方がないこと。その結論を自分で出したからには、「絶対に前よりも幸せになる!」という強い気持ちで前に進んでいくしかありません。ただし、子どもがいる場合は、離婚という決断を下す前にはとくに慎重になってほしいのです。
そして離婚後は、自分たちの暮らしぶりや恋愛のことも含め、「子どもが知ったら、どう感じるか?」を想像しつつ、あらゆる面から子どもの心のケアをしながら生きていくことが望まれるでしょう。