前回は「成婚するまで肉体関係を持てない」という結婚相談所のルールをお伝えしました。入会者以外はあまり知らない結婚相談所の意外なルール、実は他にもあります。
■同時に3人と付き合える
肉体関係禁止ともったいぶっていたくせに、同時に数人と付き合うなんて浮気じゃないか! なんて思うでしょうか(笑)。しかし婚活はスピード勝負です。付き合うかどうか熟考し、やっと付き合ってもすぐ別れて…となる普通の恋愛より、「ちょっといいな」と思ったらすぐ付き合って相手の人柄や内面を見極める方が効率的ですよね。これでトラブルが起こらないのも、肉体関係を禁じているからこそ。婚活には、冷静さや理性がとても大事ですからね。
ちなみに、同時に付き合える人数は結婚相談所によって多少違いますが、だいたい3人程度。ただし、キープ期間は基本3か月、遠距離などで延長しても6か月とあらかじめ決まっています。キープ期間が長くなると「もっといい人がいるのではないか?」と考えはじめ、そこからエンドレスになってしまいます。だから、目安を設けているのです。
■マッチングアプリとは違うんです
マッチングアプリは、他人の写真を使った嘘のプロフィールを掲載してもお咎めなしの、自己責任ワールドです。でも、結婚相談所へ入会するには、公的な書類が必要です。入会時に必要なのはこちらです。
- 住民票(戸籍謄本は不要)
- 独身証明書(本籍がある市区町村役場でもらえる、独身であることを証明する書類)
- 写真付き身分証のコピー(免許証orパスポート)
- 資格や学歴の証明書(短大以上の学歴や国家資格を書くのに必要)
以上は、ほとんどの結婚相談所で提出を求められます。結婚相談所は全国で約4000社ありしますが、約半数が「日本結婚相談所連盟」(以下、連盟)に加入しています。連盟に加入しているところには共通のルールがあり、書類提出は必須。少し面倒でも、書類をきちんとそろえて入会手続きを踏めば詐欺集団のような連中と差別化できる、というわけです。
――以上、知られざる結婚相談所のルールをお伝えしました。結婚相談所はここ10年ほどの婚活ブームで注目され、開業のハードルが下がっています。その結果、質の格差がどんどん広がっています。システムの簡略化、利便性の向上で多くの仲人が利用できるようになった一方、会社員の小銭稼ぎに使われることも増えてきました。
あなたは「ルールにしばられる恋愛なんてイヤ…」と思うでしょうか。でも、ある一定のルールが結婚相談所選びに役立ったり、大勢の中からあなたが選ばれる基準になったりするのなら、有益だと思いませんか? 婚活は理性でするもの。ぜひ参考にしてみてくださいね。