デイリー新潮が、ここ数年うっすらと……ではあれ、常々私が気になっていた“とある事象”の謎解きをスパッとしてくださっていたので、今日はそれについて語ってみたい。
『ついに「コカ・コーラ」も登場…日本の飲み物がどんどん「透明」になるワケ』……といったタイトルのコラムで、たしかにコンビニやスーパーのペットボトル棚をざっと眺めてみても「どんどん透明になってきている」のは間違いない。その理由を、ゴメス的には
「色の着いた清涼飲料水→合成着色料配合→カラダに悪い」
……みたいな我々世代特有の固定観念に対するアンチテーゼから生まれた商品開発傾向……くらいしか思いつかなかったのだけれど、どうやら“それだけ”ではないようである。とりあえずは、同コラム内で指摘されている“他の理由”を以下に挙げてみよう。
- 透明飲料には「カロリーゼロ」商品が多い
- 会社でジュース(=色が着いている清涼飲料水)を飲むのが恥ずかしい(※透明飲料ならラベルを剥がして飲めば水にしか見えない)
- 透明飲料は歯に着色しにくい
- ↑すべてをひっくるめて「なんとなくヘルシーっぽい」イメージがする
- 無糖炭酸水ブームとの相乗効果
ちなみに、個人的な嗜好を述べさせていただくと、私はもう20年以上前から高級系のレストランでは、あえて水じゃなく「ガス水を…」と通っぽくw注文し、ペリエだとかサンペレグリノだとかを飲んでいたほどの「無糖炭酸水好き」だが、昨今市場に出回っている透明のカルピスやらメロンソーダやらミルクティーやら、それこそコカ・コーラやらは、正直なところ苦手だったりする。なぜなら、
- 甘味のある透明飲料に多く使用されている人工甘味料が舌に合わない
- カルピスにせよミルクティーにせよコーラにせよ、さまざまな成分を混ぜ合わせることによって“あの味”、そして“あの色”になった…はず
- ゆえに、味と色のイメージが一致しないのが気持ち悪い
- もっとぶっちゃけ言ってしまえば、香りが違うだけでどれも同じ味にしか感じない
……からである。さらに、我々世代にとってジュースとは“おやつ”であり、50代半ばに差しかかり、糖尿病家系のせいで人一倍“糖分摂取”にはデリケイトにならざるを得ない私にとって“おやつ”のジュースは、数日間甘いものを(それなりに)我慢した自分へのプレゼントでもあるのだ。
そんな“貴重な逸品”が「中途半端に見た目ヘルシーなだけの無色透明」じゃあ、あまりに淋しすぎる! やはり“ご褒美”は派手派手で毒々しいビジュアルなほうが、その効能もより際立つのではなかろーか?