■コツをつかめば、誰でも腹筋を割れる
割れた腹をこれでもか!とアピールしている、テレビCM。「俺だってやればできるぞ!」と嫉妬にも似た感情が湧き上がると同時に、「果たして本当にできるのか?」と疑念を抱いている人も少なくないはずです。
トレーナーとして断言できるのは「コツさえつかめば、大丈夫」だということ。特に男性の多くは、手足は細く内臓に脂肪がつきやすい内臓脂肪型、いやゆるメタボ腹傾向にあるので、普段から脂肪をつけない意識も大切です。
その原因ですが、まずは「食生活の乱れ」。脂肪分の多い食事を摂り過ぎていませんか? 食べ過ぎによる余分な栄養分は、血液を通り、肝臓や脂肪細胞に運ばれます。この体内で消費されることなく溜まったものが、内臓脂肪なのです。特にお酒を飲む機会が多い人は注意が必要。体内にお酒が入ると、アルコール分を分解するために肝臓がフル稼働するようになります。その間は、他の飲食物の代謝は弱まりますので、脂分の多い高カロリーな食事は控えましょう。
そして、次は何といっても「運動不足」。運動不足による筋力低下や加齢による基礎代謝率の低下から、体脂肪が付きやすくなります。付いてしまった体脂肪を減少させるためには、日頃の活動量に意識すると同時に、筋力トレーニングを組合わせると効果的です。今まであまり筋肉を意識的に使ったことのない人は、まず“眠っている”筋肉を目覚めさせることが必要になります。
運動になれていない人が急に負荷のかかる運動を始めると、当然ながらカラダに負担がかかります。しかし、そうすることで運動神経が、これは普段使っている筋肉だけではまかなえないなと足りないぶんを補うべく判断して、眠っている筋肉を動員させてくるのです。普段運動していない方のほうが眠っていた筋肉の潜在能力が高いわけで、伸びしろが大きいということになります。
要するに、普段あまり運動していない方ほど、少し鍛えれば筋肉はどんどん強くなるということです。
そこで今回は、オフィスでも椅子に座ったまま静かな動きだけでできる腹筋&体幹トレーニングをご紹介します。できれば、今すぐに試してみてください。
■ヒップフロート
手順1:
手順2:
ポイントは、腕の力だけで体を支えるのではなく、体幹の筋肉(主に腹筋)で下半身を持ち上げるようにイメージしましょう。また、無理して高く体を上げる必要はありません。慣れてきたら静止時間を延ばしたり、回数を増やすようにしてみてください。
いかがですか? 見た目はかなり静かな運動ですが、実はとても優れた運動効果がありますので、侮れないですよ。ゆっくりとした動作できっちり行うと、腹筋に対してかなりの刺激を感じられると思います。
オフィスでのスキマ時間を有効に活用してみてください。
※情報は2018年4月30日現在のものです