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「夫が部下と浮気した…まず怒りの矛先は…」妻の"愛"が"狂気"に変わる瞬間とは




 



■裏切られたときの女性心理



 



彼や夫に浮気されたとわかると、女性はまず怒りがわき、その怒りを長くためて憎悪に育ててしまうことがある。その場で相手に怒りをぶつければまだましだが、我慢を続けると憎しみが大きくなっていくのだ。そして、それは彼や夫だけではなく、相手の女性へと向かうことも多い。



 



「恋人ならまだしも、夫の浮気となると家庭を維持したい気持ちがある場合、夫になかなか怒りを向けられないんです。私自身の経験ですが、夫が他の女に誘惑されただけと考えたい。それは私の女としてのプライドでもありました」



 



ユカリさん(39歳)はそう言う。3歳年上の夫が会社の部下と浮気していたとわかったのは3年前。彼女は、その相手から年賀状が来ていたのを思いだし、住所を調べて会いに行った。



 



「会社に乗り込みたかったけど、それをすれば夫の社内での印象が悪くなる。だから私のターゲットは彼女でした」



 



冷静に話し合おうとは考えていなかった。ただ、どんな女か興味があっただけという。こうやって妻が夫の浮気相手に会いに行くケースは少なくない。



 



 



■会ったとたんに怒り爆発



 



アパートの前で待ち伏せしていると、彼女が帰ってきた。20代後半、スレンダーできれいな女性だった。



 



「その姿を見て、カーッと頭に血が上って。思わず、走り出して『私が誰だかわかってるでしょ!』って叫びました。彼女はビックリしていましたが、そのまま叫び続けて……」



 



修羅場である。近くの人が集まり始めたため、ユカリさんは慌ててその場を逃げ出した。



 



「駅のトイレで興奮を冷ましました。その間も、あんな女と浮気するなんてと腹が立ってたまらなかった。帰宅すると夫が帰っていました。彼女から連絡があって私が何をしたのか知っているはずなのに何も言わない。私も無言で夕食の支度をしました」



 



 



■今も許せないまま



 



やっと夫と話したのは数日後。だが、夫は浮気を認めなかった。彼女のアパート近くのコンビニでスイーツまで買っているのがわかっている。その上、メールのやりとりでエロティックな会話をしていた証拠もあるのに。



 



「何もない、男女の関係はないの一点張り。彼女の部屋に行ったのも急な仕事の話があったからで、部屋には上がっていないと言い張る。そんな言い訳を信じてはいなかったけど、離婚にも踏み切れなかった。それは私に経済力がなかったからです」



 



その後、彼女は1人娘が小学校に上がるとすぐ仕事を始めた。子どもが高校に上がるころには離婚をしたいと考えている。



 



夫はあの女性とは別れたようだが、それ以降も遅く帰ったり外泊をしたりと疑いを抱く行為は多々ある。ユカリさんは今も夫を許せないままだ。



 



「最低限の日常会話しかしませんが、あまり夫に関心を持たないようにしています」



 



忙しい日常生活はそれで成立してしまうのだ。夫は妻が冷たくなったけれど、まさか着実に離婚に向かって計画を立てているとは思っていないだろう。


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